スターターリレーの交換



久し振りにエンジンを始動しようとしたらカチカチ言うだけで、セルモータが回り
ません。

バッテリーは最近新調したばかりですが、数ヶ月乗っていないので自己放電してし
まったのかなと補充電をしましたが、Good表示で数時間の充電で完了しちゃいまし
た。

確認のため、バッテリーテスターを接続して調べたら、やはりバッテリーには問題
ありませんでした。

スタータースイッチを押すとカチカチとリレーの音はするので、リレーは動作して
いる・・・あとはセルモーターの故障?と思い、何度かスターターボタンを押して
いたらセルモータが回って一発始動しました。その後は問題なく始動できる様にな
りました。このことから、スターターリレーの接点不良と言うことになりました。

同じ症状で調べてみると、スカイウェイブ(スズキ)のスターターリレーは弱いら
しく定期的に交換した方が安心とのことです。2012年式の中古スカブ、多分今迄
10年間交換していないだろうなと思い、今回初交換することとなりました(^^)

スターターリレーです。
中華の安価な代替品もありましたが、大電流が
流れる所なので、ここは純正部品を選択しまし
た。

ケチって車両火災に至るのも怖いし、他人様へ
ご迷惑をかけることにもなりかねますので。
スターターリレーの動作説明図を作りました。

リレーはカチカチと動いてる様だったので、セ
ルモータへの接点に何らかの不具合があり、接
触不良でセルモータに電気が行かず回らなかっ
たと推測されます。
スターターリレー交換前に必ずバッテリーの片
側(マイナスを推奨)を外します。

スカブのバッテリーはコンソールボックス左に
あります。

バッテリーカバーを外すには、下のネジを外し
て、上の2つの爪を下方向に押すと外せます。

バッテリーのマイナス側(右側)を外します。


※電圧計を付けているので細い配線が見えると
 思いますが、通常車では太いケーブルのみで
 す。
メーター下部のカバーを外します。
爪を折らないように・・・
右端にスターターリレーがあります。

スタータースイッチからのカプラの爪を押しな
がら抜きます。
スターターリレーの白いカバーの両側にある爪
をつまみながら外します。

30A平形ヒューズは、左がメインで回路に接続
されていますが、右はスペアです。簡単に外れ
てしまうので、最初から抜き取っておいた方が
安心です。
スターターモータラインのケーブルを外します
固く締まっているのでプラスドライバーだとネ
ジの頭を崩しかねないので、10mmのソケットを
付けたインパクトレンチで外しました。

スターターリレーは、車体側金属ステーにゴム
アタッチメントを刺す形で止められているので
ヘラ等を使って左側ここじる様にすると外し易
いです。
新旧比較

上は右側が新品、下は左側が新品です。

ヒューズの色、端子の色、生産国などが新車当
時とは違っているようです。

今は純正部品と言えども、インドネシア製なん
ですね^^;

通販で出ている代替品は安価な中華製が多いの
ですが、もしかすると品質のバラ付きは少ない
かも知れないですね・・・

消耗品として考えれば、安いのでもヨカッタか
も^^;
ゴムの滑りを良くするため、車体側のステーと
スターターリレーのゴムの穴にシリコンスプレ
ーを吹いておくと、付け易いです。

ゴムに普通の潤滑スプレーは使えませんので注
意しましょう。最悪、ゴムが溶けます・・・
あとは逆の手順で取付けます。

ターミナル端子のネジはソケットレンチ等を使
ってしっかり締め付けないと発熱や発火の原因
になります。

バッテリーを繋いでエンジンが始動すれば完了
です。
おまけ画像

分解して接点の状態を確認してみました。セル
モーターへ行く側の端子(左側)が焼けて摩耗
していました。

接点の摩耗で密着が悪くなると、接触不良が起
こり通電しなくなります。その状態で何度がカ
チカチさせて接触が回復すると電気が流れでエ
ンジンが始動するのはこのためです。
摩耗した接点は復活しませんので、症状が出た
ら早めに交換しましょう。

リレーユニットの樹脂モールドは厚くて超頑丈
でした。手首の筋肉痛は必須かな~><