納車後初となるLLCの交換を行いました。本来だと2年毎の交換となるんですが多分前オーナーも交換はしていないでしょうから、5年振りの交換になると思いま
す。

事前に買っておいたLLCです。これは既に
希釈済となっているもので、このまま使用出
来ます。表記では-40℃までは凍結するこ
となく使えるようです。まぁ関東で-40℃
になったら、もう事故ですよね^^;

スカブ(CJ46A)の場合、リザーバタン
クで250cc、エンジン側で1700cc
合計1950ccですが、最終的にエアー抜
き作業で補充分を考えるとこの量より多くの
LLCが必要となります。

ちなみにLLCの色は性能に違いはないので
お好きな色で(^^)

管理人は定番?のグリーンを選択しました。
(^^)


作業前に水温が「C(Cool)」の位置
になっていることを必ず確認しましょう。
左右のロアパネルと、アンダーカバーを外し
ます。
次にパーキングブレーキレバーと、グローブ
ボックス上のリベットを外します。
パーキングブレーキレバーは引いた状態で六
角穴付ボルトを抜いて外します。

グローブボックス上のリベットはこんな感じ
です。プラスドライバーで軽く緩めて抜くだ
けです(^^)
キー回りのパネルを手前に引いて外します。

左右のポケットの蓋を開いておいた方が良い
です。


スクーターは整備性が悪いですね^^;
ここまでするのに大分工数がかかります。

これでやっと本来の作業が出来ます^^;
ラジエータ下に受けを置きます。

車高が低いので、洗面器やバットとかが良い
です。

LLCは有毒なので、排水管などに廃棄する
ことは出来ません。オイル処理箱等で吸収さ
せて廃棄しましょう。

スカブにはLLCのドレン口がありませんの
で、ロアホースをラジエータから外してLL
Cを抜きます。

ホースバンドを緩めてちょっと回す様にして
引くとスポッと外れます(^^)

ザーっとLLCが出てくるので、すかさず受
けを置いて下さい。
次に、ラジエータキャップを外します。
エアーが入ることで、更にLLCが出ます。

ラジエータキャップは、飛び出し防止の為ロ
ックが2段階となっています。

1度緩んだら更に回すことで外せます。

清水をラジエータ口から注いでラジエータを
ゆすぎます。

ロアホースからも清水を入れて出来るだけ古
いLLCをエンジン側から洗い流します。

いずれもほぼ無色の水が出てくればすすぎ完
了です。
リザーバタンク内の古いLLCも抜きます。

蓋はゴム栓なんで、グリグリしながら引けば
外れます。

灯油スポイトか、灯油ポンプでリザーバタン
ク内のLLCを吸い出します。

ちなみに、液位確認の窓がありますが、タン
ク素材の白色が強くてLLCの量はほぼ確認
出来ません^^;


一通りすすぎが終わったら、ロアーホースを
ラジエータに接続し、リザーバタンクの肩口
までLLCを入れます。
ラジエータ口からLLCを口一杯まで入れま
す。

冷却水路はこんな感じになっています。
サーモスタットが開かないとエアー抜きが出
来ないことが分かると思います。
一度ラジエータキャップを閉め、車体をゆっ
くり左右に傾けます。再度キャップを外すと
LLCが減っているので、また口一杯までL
LCを補充します。
ラジエータの口一杯までLLCがあることを
確認し、ラジエータキャップを外したままエ
ンジンを始動しアイドリングのままで暖気し
ます。

水温計がHとCの間で安定すると、サーモス
タットは開いていますので、ラジエータホー
スを揉んでエアーを移動させて行きます。

LLCが減ったら随時補充して常にラジエー
タの口一杯になる様に維持させます。

もし5分程で水温計がオーバーヒート状態を
指したらエンジンを止めます。冷却水が回っ
ていません。

エアー抜き作業の間は、絶対
LLCを沸騰さ
せ無い
ように注意します。沸騰してしまうと
また最初からエアー抜きをすることになりま
す。
ラジエータのロアタンクが熱くなり、アッパ
ーホースと、ロアホースが熱くなっていれば
冷却水は回っています。

LLCが減らない様になったら、ラジエータ
キャップを閉めてエンジンを停止します。

LLCはベトつくので、溢れたLLCは、洗い流しておきましょう。

後は元に戻して完了です。1週間程経ったらまたラジエータキャップを開け液位を見て、減って
いれば補充します。以降はエアー抜きしなくても大丈夫です。
**補 足**

スカブには、本来エンジン側にエアー抜きボルトが付いていて、このボルトを緩めてエンジン内
のエアーを抜きます。しかし、そのエアー抜きボルトを一時的に緩める為だけに、サイドパネル
エンジンハーネス、エアークリーナボックスを外す必要があり、工数的に面倒です^^;

原始的ですが、ラジエータホースを揉んだり、車体を傾けたりすることで、大半のエアーを抜く
ことが出来ます(暖気してサーモスタットが開いていることが条件)。

一度冷却水が回ってしまえば、あとはリザーバタンクからラジエータへLLCが自動的に出入り
するので、その間にエアーは抜けます。