クラッチ加工



かなり急な坂道を走ったら熱ダレした様で加速しなくなってしまいました。
スクーターは山岳走行に向いてない様ですね^^;

クラッチジャダーも出始めていたので、前車でも行ったクラッチシューへのスリッ
ト加工をしてみました。

あと、ウエイトローラーを153g→150gへ変更、セカンダリープーリーのオ
ーバーホールを実施しました。

スカイウエイブは、K9以降クラッチシューが
5枚となっています。

ちなみに、どっちに回るか分かりますか?

クラッチドラムに食いつく側に回りますので、
この写真で時計方向へ回ります(^^)

サーボ効果(自己倍力効果)が生じて強力に密
着します(^^)
補 足

Aをクラッチドラム、Bをクラッチシューに見
立てた図です。

Bだけが矢印の方向(右方)へ移動します。

上図ではクラッチシューがクラッチドラムを滑
る感じになってしまい、クラッチドラムへ強力
に密着出来ないことが理解出来ると思います。

上の写真で言った時計方向へ回ると言うことは
下図の様になり、クラッチシューがクラッチド
ラムに巻き込まれる様な力が作用し、強力に密
着することが出来ます。これをサーボ効果と呼
びます。
クラッチシュー表面の比較です。

左が掃除前です。表面がツルツルして艶があり
ます。この様な状態になっていると、クラッチ
ジャダーが発生しやすくなります。

摩耗カスが焼き付くことによって起こると言わ
れています。

右はサンドペーパーで表面を均して脱脂した状
態です。
中央付近に斜めにスリットを入れました。

摩耗カスを強制的に排除する為なので、深く削
る必要は無いです。

角度は、クラッチドラム側へ排出する様に付け
ました。逆にするとトルクカム側へ落ちてしま
うので。
あとクランクケース内の冷却風を正規の量とす
るため、排気通路を改善しました。

メッキクランクケースカバーを装着しているん
ですが排気口を塞いでしまうので一部カットす
る様に推奨されていたんですが、面倒だったの
でそのまま装着していました^^;

駆動系への冷却風が足りなくなったので熱ダレ
が生じたのかなと考え、排気口(矢印位置)下
の部分を開口して冷却風の排気が出来る様に対
策しました。
開口部をカットすると、強度面で心配があった
ので穴を開けることにしました。

穴はいずれも直径16mmとしました。

試運転をして・・・

発進時のクラッチジャダーは、清掃した成果で発生はしませんでした。
発進加速も問題はなくキビキビした走りが出来ました。

ただ、ウエイトローラーを軽くしているので、最高速は以前より出なくなるハズで
す。次回確認したいと思います。