特に登坂時、減速からの再加速がとても弱くなってしまいました。シフトダウンせ ずハイギヤで走り続けている様な感じです。 当たり前ですが、ベルト式無断変速機では、任意にシフトダウンと言うことは出来 ません(一部機械的に出来る車種もあります)が、それに相当する動きを後ろ側プ ーリーで行っています。その部品のひとつがセンタースプリングと言う部品の力に よるものです。 ※スズキ呼称:センタースプリング = ムーバブルドリブンフェイススプリング センタースプリングは、一般には圧縮コイルばねと言われる押しばねです。後ろプ ーリーの二面幅を常に狭める様に、いわゆるロー状態になる様に力を加えています 圧縮コイルばねの特性で、常時押す力を与え続けると、パネの長さ(自由長)が短 くなってしまいます。これをヘタりと言います。またバネ自体に錆が生じると応力 集中が起き、これもヘタりの要因になる様です。 この様にバネにヘタりが生ずると正規の力が後ろ側プーリー加わらず、ロー側に戻 すのに遅れが出る様になります。このことから、再加速が悪くなってしまう様です 今回、このセンタースプリングを新品に交換してみました。 |
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整備マニュアルによると、センタースプリング の自由長は、先端の折曲がり根本間の様です。 標準値が150mm、使用限界が142.5mmです。 (差7.5mm) |
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外した従来からのセンタースプリング(上)と 純正新品のセンタースプリング(下)です。 どちらもあまり変化は無いように見えますが… 今までの方は表面に錆が出ており、錆転換剤を 塗布して黒錆に変えています^^; |
自由長の計測には、ノギスを当てて計測する様に指示されていますが、大きなノギスは所持して いないので、コンベックスで目見当計測をしましたので、誤差は多々あります^^; 計測した結果は、新品 140mmに対して従来品が135mm(差引-5mm)でした。 整備マニュアルでは、縮代として7.5mmまで許容とされていますので、まだ使えたかなーって感 じですが、過去錆が出ていたこともあって、ヘタりはあっただろうと分解ついでに交換しちゃい ました^^; |
交換翌日にたまたま行われたツーリングで実証確認が出来ました。 登坂路での再加速が、若干ですが向上した感じで、これまでよりは走りやすくなり ました。 元々スカブ自体が重量級なんで、こんなモンなんでしょうね(^^) センタースプリング自体は安価なんで、んっ?て感じたら交換しちゃうと良さそう です。 |