ミニオシロスコープ



ミニオシロスコープ(以後ミニオシロ)を買ってみました。

20代の頃、仕事で計測器の点検でオシロを使ってたことがありました。当時は非常
に大きくキャスター付きの専用台車に乗っていたんですが、今では掌大でとても軽
く使い易くなっていますねー。

まぁそこはミニオシロ、精度や多チャンネル、電圧、周波数測定等には多々制約は
ありますが、今ではもう仕事で使うこともないので趣味の範疇での購入でした。

KK moonデジタルオシロスコープキット DS0150

この手のミニオシロは組み立てキットもあるよ
うですが製作と初期調整が面倒そうで自信が無
いので完成品での購入です^^;

今回は、1:10(10倍)プロープとAC/DCアダプ
タのセット品を購入しました。

主な仕様は、
計測チャンネル 1ch
画面サイズ 2.4"カラーTFT
計測周波数範囲 0〜200kHz
計測可能最大電圧 50VPk
基準タイムレンジ 10μS/DIV〜500s/DIV
もともとの購入きっかけは、持っている各電源
の出力波形を確認するためです(^o^)

なので計測精度は不要でミニオシロ購入に至り
ました。
ただ、仕様で50Vが上限なので100Vは到底計測
できません。

そこで1:10プローブ付きを選んだんですが…
どこにもミニオシロで1:10プローブを使ってコ
ンセント波形を確認している人なんかいなくて
安全のため変圧器で電圧を下げ標準プローブ
(1:1)で計測することにしました^^;

今回波形確認ツールとするので、出力電流は度
外視で100V/5V変圧器を選択しました。電圧を
下げても周波数は同じなので(^o^)

豊澄電源機器 小型電源トランスHTW-503
残材の9mm厚ファルカタ材合板に固定しました

1:1プローブが両極ワニ口クリップなので、出
力端子には追いハンダをしただけです。

5Vを2系統出せる変圧器なので、一応出力端子
全てに追いハンダ処理をしました。
AC入力の途中には中間スイッチを入れていま
す。



AC100V電源の波形を確認してみました。そのままではオシロスコープが壊れてしまうので、上記の降圧トランスでAC5Vとした波形を計測してみました。

プローブはこんな感じに接続しました。
綺麗な波形が出ました♪

マルチメーターで計測するときっちり5Vなんで
すが、オシロスコープで見ると、+8.92V〜
-7.70Vで出力されているんですね。マルチメー
ターは実効値と言うことで5Vと表示されるよう
です。

周波数は呼称50Hzですが、51.33Hzとちょっと
高めでした。



本題の色々な機器の波形を確認してみました(^o^)
※家庭用コンセントから来ている波形は↑を参考に。

まずは気になっていた旧式のエンジン発電機の
出力波形を確認しました。
予想に反してまあまあ正弦波に似てました。
「質のいい」疑似正弦波でした。

周波数は、56Hzでした。要調整ですね^^;
時間あったらやってみます・・・

矩形波を細かく細分して並べ替えるとこのよう
な細かな疑似正弦波になります。

近くにあった家電で実験

・温調式ホットカーペット
 温まる速度は遅く感じましたが、温まりまし
 た。

・液晶テレビ
 問題なく視聴できました。

・石油ファンヒーター
 問題なく運転できました。

・掃除機
 問題なく運転できました。

・井戸ポンプ
 問題なく運転できました。

※周波数は50/60Hz可変式です。
続いて車に標準装備されているAC100Vコンセン
トの波形を確認しました。
( ̄□ ̄;)ギョッ これは酷い。
もろ標準的な疑似正弦波ですね。しかも突入
ノイズも出ている感じです。

車両についているACコンセントはオマケ機能
要素が高いですね。もろコスト削減の結果です

このような粗い疑似正弦波電源ではモーター、
温調式ヒーター類は使用できません。

いいとこ・・・ACアダプタでスマホ充電程度で
しょう。ACアダプタも短命になるみたいですけ
ど。
DC12Vから正弦波AC100Vに変換するインバータ
ーの波形を確認してみました。

正弦波と謳われているインパーターでも電源品
質の悪い製品もあるみたいです・・・

周波数は50Hzジャストでした。

※周波数は50/60Hz可変式です。
0V付近の波形が乱れているみたいですが、全体
的には綺麗な正弦波になっています。エンジン
発電機より綺麗です。

これはモーターや温調式ヒーターなども問題な
く使える電源品質です。
激安簡易オシロスコープ、使えますね〜。いい買い物しました。