1匹数百円で売られている「オカヤドカリ」の寿命は平均7年、最長だとなんと20年とも言われます。 そんなに長生きする生き物を短命にしてしまうのは申し訳ない! ってことで、飼育方法ではなくて、グッツを紹介します(^_^;) 自分も飼育数ヶ月の超初心者で、ここに書くものが実際必要なのか不要なのかは判断出来ません し、これらのグッツを揃えたとしても、短命になってしまうことも十分考えられます。 ココを参考にして頂いて、各自応用を利かせてくれることを、願います(^_^;) あくまでも、自己責任でお願いしますm(__)m |
必要なもの
水槽 | 最初は昆虫飼育用のプラケース(大きめのもの)で良いと思います。 ただ、正方形のものは殆どなくて、すり鉢状の形である為、底の方は 狭くなってしまいます。 レイアウト構成に凝らなければ良いかも(^_^;)。 でも飼育しているウチに凝ってしまうもの… そうすると、やはり熱帯魚飼育用のガラス水槽が適しています。 ガラス水槽は、上部も下部も広さは同じなので、レイアウトに自由度 が出ます。サイズは飼育数によって変わりますが、S,Mサイズ5匹 くらいまでなら40センチサイズでOKです。それ以上だと60セン チとか。勿論、大きな方がレイアウトもオカヤドカリにも快適と思い ますが…冬越えの時は暖房するのが大変かも。 |
砂 | オカヤドカリは、どこに生息していますか?。砂浜に居ると聴きます。 と言うことで、砂浜をイメージすると良いです。でも生息しているの は沖縄方面の綺麗な海。白砂=サンゴ砂が最適です。 サンゴ砂は名前の通り、サンゴを粉砕して作ったもので、粗さ(サイ ズ)が色々あります。細かい方が穴を掘り易くオカヤドが潜って脱皮 するのに都合が良いそうです。自分が使っているのはSSサイズで殆 ど砂状です。 敷き入れる厚さは、オカヤドカリのサイズの2倍、約6センチ程は最 低でも入れますので、水槽の大きさによってはかなり量が入り重くな りますので、設置場所は十分考慮して下さい。 ちなみに、我が家は40センチガラス水槽ですが、10kg程度は入 ります。 砂は2−3週間で洗う必要があり、乾かすのに時間がかかりますので、 代えの砂も必要になります。我が家では、30kgの砂をストックし ていて交互に使っています。 |
蓋 | オカヤドカリは、脱走が得意です。だから必ず蓋が必要です。添付の プラスチック蓋でも良いけれど、完全に閉めてしまうと水槽内の温度 が維持出来なくなるので、下に棒を挟んで浮かすか、市販の網蓋か自 作する必要があります。そして蓋には重しが必要です。出来れば1k g程度の重しは乗せておいた方が安心です。 |
隠れ家 | オカヤドカリは非常に臆病な生き物です。だから隠れられる所が必要 です。ちなみに隠れられるなら何でも良いです(^^) 我が家では市販の椰子の実を半分に切ったものを使っています。 ただプラスチック製のものよりは、素焼きの陶器など水分を保持出来 る物の方が良いです。 |
遊び場 | オカヤドカリは、高い所が大好き。登り木や綱渡りなんかを作ってあ げると運動不足の解消になるのかも? |
水入れ | 低くてある程度の重さがあって、表面が多少ガサガサしているものが 良いです。入れる水は、浄水か塩素を抜いた水を入れます。出来れば 毎日交換するのが望ましいです。 深さは必要なく、脚が浸る程度でOKです。 |
エサ入れ | 水入れと同じ感じの入れ物にします。オカヤドカリはそんなに大食で はないので、大きな器は必要ないと思います。 ヤカヤドカリは、夜行性なので夕方にエサを入れ、朝には引き上げる のが望ましいです。 |
水場 | オカヤドカリは陸に棲むヤドカリです。でもエラ呼吸しています。呼 吸に必要な水は、殻の中に少量入れているそうで、その水を入れ替え たり補給している様です。それには、丸ごと浸かれる位の深さの水場 が必要です。真水でも良いけれど、一般的にはやはり海水を好む様で す。 ただ、ずっと潜っていると水死してしまいますので、陸に上がれる様 な工夫は必須です。 自分は稚魚飼育用のミニプラケースを砂に埋めて設置して、濾過綿を 入れて水深を調整してその上に玉石を敷いています。 溜まり水は腐敗するので、こまめに交換が必要ですが、少しでも長く 水質を維持する為に濾過器をセットして水流を作っています。 水場を作らない場合、深い器に真水か海水を入れてその中にオカヤド カリを入れてあげても良いです。でも長時間の入浴はタブーですよー。 |
エサ | 海辺の掃除屋とも言われる程、何でも食べる雑食性です。人間の食べ 残しでOK。逆に市販されているオカヤドカリ用フードはあまり食べ ない様です(^_^;) 猫にマタタビと言われる様に、オカヤドカリにポップコーンと言われ ています。よーく食べますよ。でも中毒性?がある様で、与え続ける とポップコーンしか食べないオカヤドカリになってしまうそうです。 たまーにおやつ代わりに入れてあげるのが良いです。 |
保温器具 | オカヤドカリは沖縄地方に生息しているので、その温度と湿度をキー プするのが重要です。大体25℃前後、60−70%をキープする様 に維持してあげましょう。 冬季気温が下がる地域では自ずと暖房器具が必要になります。暖房器 具にも色々なタイプがありますが、フィルムタイプのヒーターが良い です。温める場所は、天井か壁面です。普通気温と言うのは太陽の熱 によるものですから(地熱ってのもあるけど)天井か壁面を温めてあ げるのです。 水槽全体を温める必要はなく、スポット的でOKです。あとはオカヤ ドカリが勝手気ままに心地のいい場所に移動しますので。 それとせっかく温めた空気をムダにしない為にも、ダンボール箱へ水 槽ごと入れるとか、発泡スチロール板で水槽を囲ってあげると良いで す。 |
加湿 | ヒーターを使うと水槽内が乾燥傾向になりますので加湿は必須になり ます。水槽内に霧吹きで噴霧も良いけれど、それは一時的なことに過 ぎません。 加湿を継続させるには、常に湿気を発散させるものが必要となります。 定番なのは海綿を湿らせて入れてあげることです。水槽内の温度によ って温められ、どんどん湿気が蒸散しますので良い感じです。ただ、 海綿への水補給は必要ですよ(^^) スポンジは色々ありますが、必ず天然海綿を使って下さい。 |
カルシウム | オカヤドカリは、甲殻類なんで自分の体を固くする必要があります。 それに必要なものがカルシウムです。サンゴ砂を入れているとそれ自 体がカルシウム源になるんですが、卵の殻を細かく砕いたものや、小 鳥用のカットルボーンや塩土を少し与えてみましょう。 |
この様に数匹で数百円の生き物ですが、これだけのグッツが必要となり、それに対する 出費もかなりのものになります。 せっかく投資するんですすら、オカヤドカリにも20年生きてもらいたいものですね。 大切に育ててあげましょう(^^) |