ウエイトローラーの動き



ウエイトローラー周囲の樹脂磨耗について考えてみました。

当然素人話に過ぎませんが、同じ素人同士の情報交換として・・・・(^▽^;)

純正プーリーの時、ウエイトローラーの磨耗って殆ど無かったのに、ハイスピードプーリー
にしてから磨耗が激しくなりました。

ウエイトローラーにはグリースを塗ってはいるんだけど・・・でもローラーなら転がるハズ
なぜ磨耗するのか?って疑問からこのページを作ってみました。

でもこの先、このままの思いで読むと頭が混乱しますので、ローラーとは言うものの、単に
「錘(おもり)」と考えを切り替えて下さいね(^▽^;)

この図は、プライマリープーリーの断面略図です。

左からエンジン停止時、アイドリング時、高回転時の状態を表現しています。

エンジン停止時は、ウエイトローラーに遠心力が働いていませんので、重力
に従って下方へ落ちている感じになります。

エンジン始動と同時にウエイトローラーに遠心力が加わり、プーリーのスロ
ープと、ランププレートに挟まる感じになります。

ウエイトローラーが停止時の位置からプーリーのスロープと、ランププレー
トに挟まれるまでは転がって移動するのかも知れませんが、一瞬のことでし
ょう。

エンジン回転数が上がるに連れ、ウエイトローラーに掛かる遠心力も強くな
り、プーリーのスロープと、ランププレートの間を押し広げる様に進みます。
この時、両側を挟まれていますので、物理的にウエイトローラーは回転出来
ず、無理やり引きずられる形で移動することになります。

この時挟まれている面には非常に多くの摩擦力が働くので、ウエイトローラ
ーの樹脂が削られてしまうものと思います。

「ウエイトローラーには給油しない」と言われる方も居る様ですが、上記の
ことを考えると給油をしないとローラーの摩耗は顕著に起こると感じます。

自分の場合いは、ハイスピードプーリーなのでスロープ角度がノーマルプー
リのスロープよりキツクなっているので、ウエイトローラに発生する摩擦力
も大きくなるんでしょうね・・・

よって大事なことは、ウエイトローラにグリースを塗るのではなく、プーリ
ーのスロープ面と、ランププレートの内面にグリースアップが必要になると
考えます。

プーリースロープへのグリースアップは、綿棒にグリースを付けて塗ると簡
単です。

グリースは、ウエイトローラー用のグリースか、耐熱グリースとも呼ばれる
ウレア系のグーリースが適していると思います。

以前無知の頃は、良かれと工業用(安価)の極圧性硫化モリブデングリース
を使っていたんですが、高速回転箇所、高温箇所には不向きのグリースであ
った為飛散するわ流動してしまうわで良くありませんでした(^^ゞ

グリースの量は薄くても厚くても良くありません。セットしたら一度エンジ
ンを回し、回転に強弱を付けて馴染ませます。エンジンを止めて飛び散った
余分なグリースを拭き取って置けば良いでしょう。