純正のリヤブレーキは、制動力が甘くあまり効きません(^_^;)。そこでブレーキシューの交換を行いました。尚、ココで公開している手順は、日頃お世話になっている「滝」サイトASSYさんの手順を見習って行いました。

また、いつものお約束事ではありますが、作業は必ず自己責任で行って下さい。当サイトや滝サイトを見て行った結果の如何なる不具合・事故等が発生しても一切責任は負いません。特に、今回はブレーキ装置であり、不具合=命に関わります。知識の無い方はショップ等で行われますことを、お勧め致します。



初めにサイレンサーを外します。シリンダー
ヘッド部にある取り付けナットを外します。
エキパイとの間隔が狭いので、通常のソケッ
トやメガネレンチは入りませんでした。薄肉
仕様のソケットなら入ると思います。自分は
両口スパナで外しました。でもイカンセン狭
いです。
後はサイレンサーを支えながら3カ所のボル
トを外せばサイレンサーを外せます。
排気漏れを防ぐ為にも、ガスケットは交換し
ましょう。

エンジン側締付トルク     9.8N・m
スイングアーム側締付トルク  30.4N・m

コマジェ用EXガスケットです。
KITACO製 XY−17(2ケ入)
品番 963−0000017
¥472(税込)
※再利用出来ません。

サイレンサーが外れたら、右側のスイングア
ームを外します。全部で矢印の部分のボルト
・ナットを外すことになります。

スイングアーム固定ボルト締付トルク
                   27.5N・m
リヤショック下側締付トルク      17.2N・m
後輪固定ナット締付トルク        103N・m

後輪固定ナットは103N・mのトルクで強
力に締まっています。人力ではちょっとキツ
イかも知れないです。
自分はエアーインパクトでいとも簡単に外し
てしまいましたが…(^-^)

リヤショックの下部ボルトを外したら邪魔に
ならない様に紐で吊っておいた方が楽です。
本来ならサスを外すんですが、面倒だったも
ので(^_^;)

スイングアームを外すには、AISカバーの
ネジを外さないとダメでした。ホースがキチ
キチで、手前に抜けなかったんです(^_^;)

スイングアームが抜けたら、後輪を手前に引
いて外します。
結構ブレーキダストが付着していました。最
近キーって鳴く様になったのは、この汚れの
せいかな?

純正のシューを取り外し、ブレーキクリーナ
ーとエアーで掃除をしました。こんなにキレ
イになりました。

ホイール側のシュー当たり面のチェック後、
ブレーキクリーナーとエアーで完全に脱脂洗
浄します。油分が残っていると、制動能力が
低下します。

自分のエアーガンは、空気入れ兼用の便利品
です。使用時はかなりの粉塵が舞うので、吸
わないように、そして目に入れないように必
要に応じて保護具を着用しましょう。

KITACO製のブレーキシューです。

品番は、770−0072000です。
コマジェの純正品番が書かれていました。
(赤枠内)

新品のブレーキシューの角を軽くヤスリで落
とし初期の当たりを付け易くします。
ちなみに、純正のシューは角が落ちていませ
んでした。
削りカスも、エアーで掃除しておきます。

リターンスプリングを一端外し、車体にシュ
ーをセットしてから、リターンスプリングを
セットします。

ブレーキカムと、ピンには薄くシリコーング
リースを塗ります。
またスプラインシャフトにもカジリ防止のた
め、薄くリチウムグリースを塗ります。

付け過ぎに注意します。少量でOKです。

今度のシューのライニング面には、スリット
加工が施してあり、なんとなく効きそうな予
感…。

リターンスプリングのセットは、ラジオペン
チでやって出来ないこともありませんが、傷
付きや滑ることも考えられるので、スプリン
グツールを購入しました。

後は、逆の手順で組み付けて行きます。
ボルト・ナットはトルクレンチを使って、メ
ーカー指定のトルクで締め付けます。

念のため、低速で試走して何度かブレーキン
グして、効きを確認します。

以上で終わりです。

装着後の感想
 ノーマルと比較して、かなり制動力は増した様です。まだ新品で当たりが完全に出て
 ないので、停止際にクックッと音がします。慣らしが終われば音は消えると思います。