燃料計取付



FI車はデジタルメーターです。当然燃料計もデジタル。
5つのセグメントで表示され、1つづつ消えて残量を示すものです。

コマジェの燃料タンク容量は、8リットルなので、8÷5とすると、
1つのセグメントあたり1.6リットルとなります。

最近口一杯までの満タンにしても、この様に最初の1つの表示が点灯
しなくなってしまいました。
そしてまだ半分近く入ってるのに、残量警告が点く始末…

当てにならなくなったので、色々と調査しました。

まず、FIの燃料センサーは燃料ポンプ一体式ですので、燃料タンクから燃料ポンプを引き上げてみました。
抵抗器の所に筋状の摩耗痕はありましたが、テスターで端子を当たりながらフロートを作動させると、スムーズに抵
抗値が変わりましたので、まず問題はないかなと。
燃料ポンプをセットし給油口から何とか覗き込むと、フロートもちゃんと油面に浮いていて沈没等もありませんでし
た。

センダー抵抗値(サービス・データ)
 満タン時    4〜 10Ω
 空  時   90〜100Ω


燃料計までの配線はこんな感じ。
フロート位置によってセンダーの可変抵抗器により抵抗値が変わります。その時の電流値を残量値として表示するし
くみです。

市販の燃料計を挟み込むことによって、標準燃料計の信号はオープン状態なので常時空表示となり、残量警告灯が点
滅し続けることになります。これは目障りなので、満タン状態を維持させたくなります。

そこで、満タン時の抵抗値4〜10Ωの抵抗器をダミーとして入れることによって、標準の燃料計を騙すことが出来
ます。

抵抗には色々な種類がありますが、大切なのは流せる電力値を把握しなくてはなりません。許容値をオーバーすると
抵抗器が発熱し、最悪火災の原因になることもあります。
お店の人にも「電力は?」と聞かれます。

デジタルメーター内の各電子パーツ駆動電圧は、きっと内部で12V→から5V程度に降圧させていると判断(^_^;)

オームの法則を利用して電流値を求め、そこから電力を求めダミー抵抗器を決めました。

満タン時の抵抗値4〜10Ωの間を取って6.8Ωの抵抗器を使うことにします。

I=V÷Rですから、5V÷6.8Ω=0.7Aと電流値が求められました。
次に電力を求めます。
W=V×Iですから、5V×0.7A=3.5Wと電力値が求められました。

通常、安全を考慮して、算出値の2倍値の抵抗を使いますが、今回は低電圧と言うこともあり5Wの金属被膜抵抗器
を買いました。
1本100円しません(^_^;)
これが6.8Ω5Wの金属被膜抵抗器です。
そこそこ大きいです。
燃料信号線をコネクターから抜くと、抵抗値がオープン状態となり、
空表示で左端の燃料アイコンが点滅し続けます。
外した燃料センサー線とアース間にダミー抵抗器を入れてみます。
すると…
ハイっ!
ごらんの通り満タン表示となりましたv(^^)v
暫くこの状態で放置して抵抗器に触れてみましたが、発熱はしていま
せんでした。(^。^;)ホッ
POSHのミニミニ燃料計です。

見た感じ最低でも防滴構造位にはなっていると思います。
※防水ではないと説明書にありました(^_^;)

ヤマハ用で抵抗値は10−90オーム(100オーム)タイプです。

しっかりとマジェスティ125/FIと書いてありました。
パッケージ裏側にも、マジェスティ125/FIと書いてあるので、
多分大丈夫でしょう(^_^;)
ついでにミニミニ燃料計を仮配線して動きを確認しました。
ちゃんと満タン表示されます。しかも振り切れてます。(^_^;)
ガソリンは給油口スレスレまでありますから。(^_^;)
やはり、アナログですよねー。

メーター照明はLEDらしいのですが、照明用の配線はなく常時点灯
となります。
元々メーターパネルとスクリーンの間に付ける予定でした。
市販のメーターステーも買ってはみたものの高さがあるので間に入ら
ず…
ホームセンターをブラついてる時見かけて、( ̄0 ̄;アッと思ったの
がこれです。
PP素材っぽい柔軟性のあるリング状のステー。リング下に切れ目が
あって、若干開くことが出来ます。
実はこれ塩ビ配管を固定する為のステーなんですが、もうピッタリサ
イズだったんです。
実際にはメータに一周ビニテを巻いてセットすればもう回りません。
ステーのサイズは、VP40です。
素材そのままだと建材のまんまなので、塗装することに。
今流行り?の染めQを買ってみました。

がっ!

染みこまない材質なので当然色が付かない。何度重ね塗りしても、地
の灰色が出て来てしまう(T.T)

仕方がないので、プラスチックプライマーを塗装した後、市販のつや
消しブラックスプレーで塗装しました。

最初からそうすれば良かった…
メーターパネルは湾曲、ステーは平坦ってことでしっかり取り付ける
為と、振動防止を兼ねて発泡ゴムを間に挟む様にして取り付けます。
こんな感じで取り付けました。
ケーブルを通した穴は、ホットボンドで表裏をシールしました。
取り付けネジにはオールステンレス素材を使用。
締めた時、メーターバネルが割れるのを防止すめ為、角ワッシャを使
いました。ナットは緩み止め効果のあるナイロンナットを使用しまし
た。
配線をして取り付け完成(^^)
針も満タン位置を指示してまーす。
メーター照明はこんな感じ。ホワイトで良い感じです(^^)
※夜間撮影
ダミー抵抗を接続したので、純正燃料計はキレイに満タン表示。
当然いつでも満タン表示のままです。
あっ、時間合わせないと(^_^;)
撮影時間は深夜ではなく20時でした(^_^;)
※夜間撮影
1つ目の「赤点」位置で給油をした所、残量は約1.8L.でし
た。

レッドの範囲で約2リットルあると言うことでしょうか。

無駄な給油がなくなりました(^^)


走行中いきなり空位置になったり、半分になったりと不安定になってしまいまし
た。原因は、このカプラー3極コネクタの接触不良でした。
配線接続が面倒なので、同時に接続出来る3極カプラを選んだんですが・・・

後でよく考えてみると、抵抗値の変化で針が動くしくみなので、本来はハンダ付
けするくらいの確実な接続をしなくてはならないのに、不確実なコネクタを利用
してしまったのが誤りだったのかも・・・

1本1本ギボシ端子で確実に接続し直してOKとなりました。配線を何度も揺す
りましたが、針の乱れはありませんでした。

細かな電流変化を利用する機器の配線はやはり確実なギボシ端子てやるべきです
ね(^^;)