現在、四輪車の殆どにインジェクションシステムが採用されています。そんな
システムも除々に二輪車に普及され始め、我がコマジェにも採用されました。
このことにより、排ガスのクリーン化、燃費の向上、優れた始動性、2000
mを越える山岳地帯での走行安定性をもたらすことが出来ました。

一般にインジェクションシステムは、部品点数が多くなりそのままではコマジ
ェに搭載出来ない為、合理化を図りコンパクト化されました。

コマジェのインジェクションシステムは、「センシング部」と「燃料供給系」
に分類出来ます。

◇センシング部
 他の二輪車に採用されているインジェクションシステムでは、クランク角セ
 ンサー、スロットル開度センサー、吸気圧センサー、大気圧センサー等多く
 のセンサーが必要となりますが、コマジェに採用されたインジェクションシ
 ステムでは、吸気管内の圧力変位情報を多目的に活用することで、最大8個
 のセンサーで構成されていた一般的なシステムを、半分の4個のセンサーで
 実現し、コンパクトなシステムとなっています。(図中の赤い部分が各セン
 サーです)

◇燃料供給系
 コマジェのシステムでは、低消費電力の小型燃料ポンプを採用し、レギュレ
 ーター、フィルターを一体とし部品点数を削減し、軽量化と小型化を実現し
 ています。