ボアアップ



自動車専用バイパスを仕事上通る必要が出て来たので、ボアアップによって軽二輪
登録とし、走れる様にしてみました。

まぁ11年目だし、軽二輪に買い替えた方が良いんでしょうが、自宅の駐車スペー
スと、費用の問題で、安価なボアアップで対応することにしました(^^ゞ

K&A Factoryさんから購入した15
0ccボアアップキットです。

値は少々張りましたが、台湾製と言うことだっ
たので。台湾製品は、中華品質より日本寄りの
品質です。
実際届いたキットには、1mm厚のものと、0.5mm厚のベースガスケットが付属していまし
た。冷却水ドレンボルトと、カムチェーンテンショナーガスケットは付属していなかったので、
付け替える必要があります。ベースガスケットのサイズは、125ccのものと同一ですが、シ
リンダーガスケットは、内径が大きく150cc用の物の様です。


マジェステイ125向けのボアアップキットは150ccの他に160cc、170ccとあり
ますが、FI車の場合150ccを超えると燃調が合わなくなってしまうリスクがあったので無
難な150ccを選択しました。
ピストンは、値段相応にアルミ鋳物製です。
C.M.RACINGと書かれたピストンリン
グが付属していました。

調べてみましたが、詳細はヒットしませんでし
た(^^ゞ
ピストンの溝にピストンリングをセットして行
きます。セット方法はYoutubeにアップ
されていた動画を参考にしました(^^)

まずは、オイルリングから。

最初にスペーサーエキスパンダーを装着、その
次に下側のサイドレール、そして上側のサイド
レールを取り付けます。

上下のサイドレールの切り口を2cm程ずらし
てセットします。

サイドレールには上下の向きはありません。
次にセカンドリングを付けます。

セカンドリングには角があります。
CMの刻印があるのが表側になります。

オイルリングに比べると硬いのでセットするの
が大変でした。
最後にトップリングをセットします。

トップリングは角が研磨されています。

トップリングもCMの刻印があるのが表側にな
ります。

最後にこの3本のリングの合口を120°ずつ
ずらしておきます。
ピストンリングセット完了です。
( -.-) =зフウー
片側に、サークリップをセットしておきます。
125ccのピストンです。
FIだと、然程カーボンの付着は無いです。

インテーク側の上側は、冷たい新気が当たるの
でカーボン堆積していますが、排気側の下側は
高温の排気ガスが当たるので焼けています。

左列が125ccのシリンダーとピストン、右
列が150ccのシリンダーとピストンです
ここで排気量の計算をしてみます。
公式は、排気量V=(円周率x内径2乗x行程)÷4です。

マジェスティ125の諸元を見ると、内径53.7mm、行程が54.8mmですので、
V=(3.14x5.37x5.37x5.48)/4となり、結果124.1ccとなります

で今回のキットの場合は、内径59.0mm、行程は変わらず54.8mmですので、
V=(3.14x5.9x5.9x5.48)÷4となり、結果149.7ccとなります。

よって今回のボアアップで、25.6ccアップします。
ピストンリングの張力が高くてなかなかシリン
ダーにセットすることが出来ませんでしたが、
なんとかセット出来ました(^^ゞ

ベースガスケットは無難に1mm厚の物を使い
ました。

0.5mm厚のだと圧縮比は上がりますがシリ
ンダーヘッドとピストンが干渉してしまう場合
があるとか・・・
エンジンは無事に始動しましたが、アフターファイヤーが多くなってしまいましたねー(^^ゞ
125ccの時も出ましたが、インジェクションコントローラーで何とか封じていました。
今回排気量を上げたことによって、燃料増加も限界の様で、封じ込め切れないですね(^^ゞ

元々混合気が薄いのに、排気量上げたことで余計薄くなってしまったみたいです。
少し走ってプラグを見ましたが、125ccの時より白いです(^^ゞ

FIはボアアップには向いていない様です・・・

走行フィーリングが激変ですね。まず発進加速が凄いです!そしてすぐ最高速に。
25.6ccだけのアップなのに・・・これには驚きでした。