テスター修理



秋月電子から発売されている「ニッカド電池放電器(リフレッシャー)キット」を買ってみました。
電圧を監視しながらスピーディに放電終止電圧まで放電をしてくれるもので、評判も良い商品です。

キットについて

実際に使うには、まだ少しパーツの追加が必要となります。これは、「使う人の好みで自由に」と
言う思いからなのでしょうか?

少々値が張っても「完全キット」みたいな設定があっても良いのではと思うけどなぁ(^^;)

お勧めな部品交換は、放電終止電圧設定用のトリマー(半固定抵抗器)です。キット付属のものは
1回転タイプのものなので、電圧の微調整が困難になります。そこで、多回転型のものに交換する
ことで、細かな電圧設定が可能となります。

自分は18回転型のものに交換しました。端子配列は、2.5mmピッチであれば、三角配列でも
直線配列でもプリント基板に乗せることが出来ます。(抵抗値 10kΩ)

説明書の他に、使用している半導体素子の説明やニカド電池についての情報も付いています(^-^)

放電電流は、500mA(0.5A)で1000mAhタイプなら90分で放電完了となります。

内部部品に5V以上の電源を流す必要があるので、外部電源が必要となります(ACアダプタ付
属)逆に言うと、放電する電池だけで5V以上出力維持出来れば外部電源は不要となります。
(接続電池5本以上の場合)


別途準備したものの一部です。
左上が標準トリマー(左)と、新調した多回転型
トリマー(右)

左下がテストピン
(必要なのは2本だけど、販売単位はこんなに)

中央が基板の足とゴム足、右が単3と単4のケー
スです。

あとは配線などが必要となります。
電池は1〜12本くらいまで放電出来るみたいですが、本数毎に終止電圧セットしなくてはならず
面倒です・・・ 今後、改造したいと思います。

三端子レギュレーターで負荷を消費させる仕様なので放熱器がかなり発熱するらしいです。今回は
ケースに入れずムキ出しで使おうと思います(^^;)

電池ボックスは敢えて1本用をチョイス。配線と接続端子をつけて連結させることで、各サイズを
4本まで同時放電出来る様にしました。
プリント基板です。分かり易いシルク印刷仕様と
なっています。
完成〜♪

いやいや意外と時間がかかりました。
DCコネクタが付属していましたが、規格違い
(汎用品)の為使えず、途中でコードを切断し基
板に直接ハンダ付けしました。

電圧調整用トリマー(青色)は多回転型に交換済
み(^^)

基板の足は、φ4のボルトに変更(^^;)


三端子レギュレーターの背面に放熱グリースを塗
ってからヒートシンクを付けました。
放電中

LEDが消えたら放電完了です。

放電する充電池は、殆ど同容量で同電圧の物同士
で放電をしないと、十分に放電出来ないか、深い
放電になってしまう恐れがあります。

パック電池以外(バラセル)は、面倒でも1本ず
つ放電した方が、確実にリフレッシュ出来そうで
す。


ケースに収める

やはり、むき出しのままと言うのも・・・(^^;)

電源線が直付けなんで、基板とACアダプタが常に一緒で収納性が。
当然電子部品にほこりが付着して漏電や静電気の影響で壊れる可能性も・・・

これはケースに入れる必要があるなと、部品を収集してケースに入れることにしました。

基板に付いているスイッチなどの部品をケース表面に出す必要があるので、買い替えの
部品も含め2,500円程かかってしまった(^^;)

その甲斐あって使い勝手が向上しました(^_^)


ケース上に移動する部品を外し、代わりに配線を
接続します。

※外した部品は使用不可となるものがあり、買い
換えが必要です。
 スイッチ・LED・トリマーなど
上は設定電圧測定端子。ここにテスター棒を差し
込むことで、簡単に電圧測定が出来る様になりま
した。

真ん中は放電終止電圧調整用トリマー。小型基板
に付けてケース上面から吊っています。

下は放電スタート/ストップのボタンスイッチと
放電中に点灯するLEDです。純正の赤から緑に
チェンジ(^_^)
充電池からの配線を接続する配線と、DC電源ジ
ャック。

充電池接続端子はギボシよりも脱着性の良い平形
端子に交換。

ACアダプタと分離出来る様になったので、収納
性が向上しました。
充電池1本の放電では大した問題はないけど、4
本放電ではそこそこヒートシンクが暖かくなるの
で、ケースにもヒートシンクが位置する角2面に
通気口を設けました。