卓上(両頭)グラインダー



ドリルビットや金属加工品の研磨にと卓上グラインダーを購入しました。

どうせ汚れるので完動であれば中古で良いかなとヤフオクを見ていたら市販価格の
1/2で出品されていたので落札しました♪

届いて確認すると、使用感がゼロです。まっ古そうなので経年劣化は感じられまし
たが、使った形跡がないものでもしかすると展示品だったのかも知れません。

勿論、電源ONで正常運転でき、軸曲がりもなかったです。

付属品も箱以外は全て未使用のまま揃っている状態でした。

山善のYBG-150Nです。
勿論、中華製です^^;

他社でもこの形が販売されているので、集中生
産、OEM多売なんでしょうね。

ボディはアルミダイカストの様です。

製造年は不明ですが、同梱の説明書の保証欄に
は平成とかかれていたので、2018年以前だとは
思います。

※山善HPで検索不可
説明書を元にした製品仕様・・・

電源    100V  50/60Hz
消費電力 (負荷時)180W       (無負荷時)50W
消費電流 (負荷時) 1.8/1.6A    (無負荷時) 1.0/0.9A
回転数  (負荷時) 2850/3450 RPM (無負荷時) 3000/3560 RPM
砥石寸法  Φ150 x 19 x 12.7mm(左、右)共通
コード長さ 2m
重量    6kg
左側の砥石です。
ユニオン アブレイシブ製

サイズ 外径150mm 幅19mm 内径12.7mm
最大回転数 4000RPM

粒度   36 粗仕上げ
硬度   P 硬 軟鋼用
研磨材  A アルミナ 一般鋼
右側の砥石です。
ユニオン アブレイシブ製

サイズ 外径150mm 幅19mm 内径12.7mm
最大回転数 4000RPM

粒度   60 中仕上げ
硬度   P 硬 軟鋼用
研磨材  A アルミナ 一般鋼
砥石の交換・・・

左右共に19mmのナットでフランジ経由で固定されています。向かって左側は左ねじ
右側は右ねじになっています。

軸のロック機構は無いので、砥石をタオル等で挟んで締めます。必然的にしっかり
締められませんが、こんなんで良いんでしょう、きっと。
ドレッサーです。研削面の凹凸除去、砥石の目
詰まり解消に使うもので、砥石の研削面を削り
ます。

標準添付品は幅が狭く柄が長いです。ボディ全
体が鋼製です。
Amazonで購入したドレッサーです。
研削面が広く、柄は太く短いです。
柄は樹脂製です。

ドレッサーは添付されていないと思って先に買
っちゃいました><



運転には特に問題無かったんですが、分解した時軸受が台湾製だったので、気分で
日本製の軸受に交換しました。

安全カバーを外します。
3本のねじで止まっているだけです。

※左右共通なので片側だけの説明になります。
砥石のロックナットを外して砥石車を外します

ナットサイズは、19mmです。

この機種では、砥石車の交換用ロック機構はあ
りませんので、このままだと締めることも緩め
ることもできません><

タオルなどで砥石車を押さえてロックナットを
回します。よってそんなにしっかり締めなくて
も良いと思います。

説明書には、シャフトの切り欠きをスパナで押
さえてナットを回すように書かれていますが、
ロック機構はありませんでした。

卓上グラインダーでは緩み防止のため左右のナ
ットの仕様が違います。向かって右側は通常の
右ねじですが、左側は左ねじとなっているので
注意が必要です。左右でナットの色が違います
インナーカバーを外します。

ねじ3本で止まっています。

本体がアルミダイカスト製なので雌ねじが脆い
です。

何本か既にバカになっていて、ワンサイズアッ
プのねじに変えられていました!

だから未使用に近いけど安かったのか~
本体の底板を外します。ねじ2本で止まってい
ます。

底板は樹脂製で変形しています^^;

この後、本体を2分割するので、スイッチ側の
コネクタは外しておきます。
本体正面の四隅にあるねじを外します。

最初は分割が硬いので、周囲をゴムハンマーで
叩くかマイナスドライバーなどで、軽くこじっ
て分割します。
構造は至ってシンプルです。
モーターがあるだけです(^^)

モーターコイルは単に置いてあるだけで、固定
はされていませんので、合いマークを付けてお
くと良いです。
回転子を取ります。軸受にはゴムが付いている
のでゆっくり外します。
左右が分かるようにマークを軸に書いておくと
良いと思います。
台湾製の6202Zです。
新たに準備したNTNの6202ZZです。

日本製♪
既存の軸受をギヤプーラを使って抜きます。
抜いた軸受にはプーラの爪が食い込むので再利
用不可となります。

小さな軸受けなんで簡単に抜けました。

反対側も同じです。

軸に傷が付かないように銅板や板を介して挟み
ます。

管理人はどんな形状の材料もしっかり固定でき
るアダプタを使っています。樹脂製です。
軸用のインストーラジグは所有していないので
内径15mmに近い15Aパイプを流用して打ち込み
ました。

軸に取り付ける際は必ず軸受の内輪を叩きます
外輪やシール部を叩くと壊れます。
軸受の交換完了です。逆手順て組み立てます
運転音が少し静かになったのと、電源をOFFにした後の惰性時間が長くなりました。
転がり抵抗が減った結果ですね。



砥石カバーの取付けには両側で6本のねじが使
われていますが、サラねじが使われているのが
不自然に思え、その大半がバカになっています
しかし1本だけナベねじで止められているとこ
ろがありそこはしっかり止まっていました。
(両側6本中1本がナベねじ)

ピッチゲージで調べるとナベねじは標準的な
M5-10-P0.8だったんですが、サラねじは、M5-10-P1.0と粗いねじが使われていました。

ダメ元でM5-P0.8のタップでねじを修正し、
M5-10-P0.8のナベねじに平ワッシャを付けて締
めたらしっかりねじが効きました。
(写真は修正前)