内部機器の紹介



コンプレッサーユニットです。ミニモーターで
1段減速され駆動されます。

市販されているポータブルコンプレッサーの中
身とほぼ同じもので、作動音もかなりします。
早朝に点検して出発なんて住宅地では無理でし
ょうね(^^ゞ

オープンクランクにはなっているものの、冷却
ファンは無くシリンダーヘッドの四方に申し訳
程度のフィンがあるだけです。

「10分しか連続使用出来ない」ことに納得で
す。

用途は浮輪やエアーマットなどプール・海グッ
ズが中心でしょうね。

真面目にタイヤになんて使ったら、焼き付きは
必須でしょう(^^ゞ そんな作りです。

ちなみに、塗り忘れなのか、ギヤにグリースら
しき油脂は塗られていません(^^ゞ

キッチリと使いたいなら一度分解して給油しな
がら組み直した方が安心出来ると思います。

ヘッド上のホースが圧力計へ、ヘッド横のホー
スが吐出口へ接続されています。

ヘッド頂部には小孔があって、吸気はそこから
行われる様です。勿論見ての通りエアークリー
ナーなんて無いので、粉塵の多い屋外で使用す
ると、シリンダー内がガリガリになるのは容易
に想像出来ます(^^
内蔵バッテリーです。車のバッテリーかと思っ
ていたら、完全密閉型鉛蓄電池と言うもので産
業用バッテリーの部類で、多くは無停電電源装
置(UPS)などに利用されている様です。

ケースに表記されていたメーカーや形式で検索
しましたが、ヒットしませんでした。しかし、
他社のバッテリーならば通販サイトなどで販売
されていますので、もし寿命になってもバッテ
リーだけ交換すれば引き続き使用し続けること
は可能です(^^)

容量は、12V13AH/20HRと記されて
いるので、メーカー仕様の「13AH」は正し
い様です(´▽`) ホッ

自動車用とは違いバッテリーの内部抵抗値を上
げてあり、自己放電を少なくしている様です。
なので、エンジン始動など一気に大電流を流す
様な用途向けではないし、実際セルが回らない
なんてこともあるでしょう。だから1800c
cクラスまでと説明書に書いてあったんだな。
(^^ゞ
ではこのバッテリーからどのくらいの電流を、どのくらいの時間取り出せるかを見てみまし
ょう(^^)

まずこの計算に必要なデータは、
「13AH/20HR」の表記です。20時間率表示です。

13AHの「A」は電流を、「H」は時間をそれぞれ表していますので、電流と時間の積が
13となる意味になります。

式の変換をすれば簡単に計算出来ますね(^^)。
AxH=AHですから式を変換してA=AH÷Hとなります。
変換した式に数値を代入して、A=13÷20となるので、電流は0.65Aとなります。

∴このバッテリーは、0.65A流れる様な負荷を接続すれば、その機器を20時間使える
と言う意味になります。(8W程度の負荷になります)近い所ではポジション電球1個程度
ですかね。

では、メーカー仕様にあった「最大50時間使える」を実行するには、どんな容量の負荷で
のことでしょうか?

13÷50=0.26Aとなるので、その位の電流であれば50時間使えることになります。
(3W程度の負荷に相当します)1WのLED球3個分ですかね。

まっ50時間と言うのは最大値ですから実際の用途では、それ以上の電力を消費することに
なるでしょうから、数時間程度しか持たないと思います(^^ゞ

所詮はポータブル電源です(^^) バッテリー容量が小さいんですから割り切りが必要でしょ
う(^^ゞ

このバッテリーのサイズを参考までに・・・幅180x高さ168x奥行き75mmです。

このサイズに合えば高容量のものと換装出来ます。これ以上のサイズにするには…
バッテリーホルダー周囲の部分を削って加工するか、いっそちゃんとした容量(80AHと
か)のディープサイクルバッテリーを用意された方がベターです。

内蔵バッテリーの端子です。
端子の形状はファストン(平型)です。

M5のボルト・ナットで締結されています。
内部基板です。ソレっぽい部品はこれだけです
(^^ゞ
ICとかはなく簡単な半導体部品の集合体です
(^^ゞ

抵抗器各種、LED各色、充電用DCジャック、
整流ダイオード、ツェナーダイオード、S90
14 PNP形トランジスタ

パターンは片側だけです。保護回路とか組まれ
ているのでしょうか?
部品実装を見ながら回路図を描いてみました。
φ(`д´)

この回路図をジッと眺めていたら、何かが見え
て来ました!

この基板は、バッテリー容量表示用のものだけ
です(^^ゞ 4つの容量表示LEDをバッテリ
ー残量に応じて表示します。

充電回路も単にバッテリー端子へ直結となる構
造です(^^ゞ

なので、付属の充電ケーブルで何時間充電しよ
うと、満充電になろうと充電LEDは点灯しっ
放しで充電もされっ放しです(^^ゞ
自動で充電が停止することはありません。

回路図をクリックするとPDFで見れます。

本体付属の充電器使用による充電について

充電器と言えど普通のACアダプタです(^^ゞ

バッテリーは満充電に近づくにつれて内部抵抗値が上がって来るので、流れる電流は低くな
って来ます。

ACアダプタの出力は、12V0.5A(500mA)と弱いものですので、接続したまま
放置しても過充電には、なり難いと思います。まっ何年も繋ぎっ放しと言うのはどうかと思
いますが・・・

保護回路も充電時間制御も無いので、メーカーとしては安全を優先して考えた結果、この様
な低電流による充電としたのでしょう。

ちなみに、通常バッテリーへの充電電流は、バッテリー容量の1/10で行うと言われてい
ます。このバッテリーの容量は13AHですので、本来であれば、1.3Aで充電するのが
正しいのでしょうが、上記の制約があって低電流で充電をしてるのですからバッテリーには
優しい充電となりますが、満充電までは途方も無い時間が掛かるでしょうね(^^ゞ

ちょっと具体的に本体付属の充電用ACアダプタで仮に空の状態から何時間で満充電になる
のか計算で出してみましょう。

充電時間=バッテリー容量となれば良いので式は、充電時間=バッテリー容量÷充電電流で
算出出来ます。

式に数値を代入すると、充電時間=13AH÷0.5Aとなり実に26時間もかかる様です
(^^ゞ こんなんじゃチョクチョクは使えないですね(^^ゞ

では正規の1.3Aで充電をすると、充電時間=13AH÷1.3Aで10時間で充電完了
となります。ただ、そのようなACアダプタで充電しても本体に充電制御回路が無いので、
10時間以上充電をすると場合によっては過充電となって最悪爆発するかも知れません!
Σ(・ω・ノ)ノ!