B5ノートパソコンの接続を考える



自分の場合、使用目的はやはり手持ちのB5ノートPCの接続になります。

ノートPCを外部電源に接続するには、ACアダプタ経由で接続するのが普通です。
今回購入したポータブル電源には、AC100V出力が無いので別途インバータを
経由して接続することになります。


手持ちの大自工業製C−300 300Wイン
バータです。古い物で現在では既に廃盤です。
(^^ゞ

当時は、50/60Hzの切替スイッチなんて
あったんですが、最近はコストの面からか、中
間周波数の55Hzのインバータが多くなって
いるみたいです。
周波数指定の機器に使う場合、55Hzのイン
バータは、注意が必要です。

当然インバータ自身も電気を消費します。

ただでさへ電気容量の小さいポータブル電源な
んで、極力ムダな電気は消費して欲しくないも
のです。
では、インバータを使ったノートPCまでの電気の流れを追って見ると・・・

DC12V→AC100V→DC16V→ノートPC(内部で更に低電圧に変換)

と言う流れになります。ポータブル電源からノートPCに届くまで2箇所(インバータとAC
アダプタ)で電力をピンハネされてしまいます(^^ゞ

そこで、注目するのはポータブル電源はDC出力、ノートPCの外部入力も厳密にはDC入力
と言う所です。

ポータブル電源とノートPCを直接繋げたらロスが無くなる分、電気の無駄遣いが無くなると
思います。

しかし、ノートPCが要求(必要)する電圧は、DC16Vとポータブル電源のDC12Vよ
りも高い為、直接は接続出来そうにありません。(ーдー)

でも色々探したらありました(^^) DCのまま電圧を可変出来るアダプタが。
インバータに対してコンバータと言うみたいです。

国内では「クルマDEチャージャー」と言う品
名で売られています。

購入したコンバータは安い海外パッケージ版に
しました。中身は同じだしネ。

生産はやはり中華物です。

スライドスイッチで以下の電圧に設定可能です。

15.16.18.19.20.22.24V

80Wまでの機器に使用出来る様です。

色々な太さのDCプラグが、8種付属していて
アダプタから出ている出力線先のソケットに挿
して使用します。

国内パッケージの物は、ストレートプラグにな
るみたいですが、これはL型プラグになります。

購入時は、接続する機器の入力電圧が設定の中
にあるか確認が必要です。

自分のノートPCは16VなのでOKです。
このアダプタを使えば、ポータブル電源とノートパソコンをACアダプタ無しでダイレクトに
接続出来ます(^^) 勿論、ポータブル電源が無くても車のシガーソケットから繋ぐことが可能
となります。

これで電気の流れは、DC12V→DC16V→ノートパソコン となり、インバータを介す
るより消費電力は少なくなると思います。


操作部はこんな感じです。

電圧設定は各電圧位置にスライドスイッチを合
わせるだけです。
実際に無負荷ではありますが、各設定時の出力電圧を測定してみました。

 15Vの時 → 15.5V   16Vの時 → 16.6V
 18Vの時 → 18.6V   19Vの時 → 19.7V
 20Vの時 → 20.7V   22Vの時 → 22.8V
 24Vの時 → 24.8V

そこそこちゃんとした出力電圧で安心出来ました(^^)

8種類のDCプラグがセットされています。
この中から接続したい機器のDCジャックに合
う物を選んで使います。
DCプラグからは当然2本の端子が出ているん
ですが、+−の極性を間違えない様に若干2本
の端子の太さが違います。

逆接とならないので、安心です(^^)
お決まりの内部確認です(^^)

表面には比較的大きな部品が実装されていて、
細かな部品は裏面の方に実装されています。

MOSFETは、ノーヒートシンクです(^^ゞ
ヒートシンクを付けるとケースに収まらない感
じはします(^^ゞ

使用中はケースがほんのりと暖かくなります。

通電中を示すパイロットLEDは、高輝度のブ
ルーLEDで綺麗です(^^)
安い並行輸入品だったので若干シガープラグの
規格が違う様で、接触不良ぎみになります。

そこで手持ちだったシガープラグに交換してみ
ました。

元々カー用品に付属していたもので、プラグだ
け保管していたものです。ヒューズ内蔵型なん
で途中にヒューズボックスを入れる必要があり
ません(^^)

左:標準プラグ
右:遊休プラグ



上記DCコンバータが発熱しました!w( ̄△ ̄;)w

外出先でノートPCを使用していたら、バッテリーがあと僅かになったので、早速D
Cコンバータをジャンプスターターに接続した所、少しして異臭がして来ました。

DCプラグ(入力側)が結構発熱していたので、急いでプラグを外しました。
プラグを開けてみると電極板周囲の樹脂が溶けていました!

通常使用に於いては問題無かったんですが、バッテリー切れの状態から使うと、バッ
テリー充電負荷が加わる為、容量オーバーになってしまった様です。

ここで、今一度DCコンバータの仕様を確認してみると・・・

INPUT  DC11−14V
OUTPUT DC15/16/18/19/20V 3.5A MAX
       DC22/24V 2.9A MAX

でした。

手持ちのノートPCでは、16Vを使うので最大許容電流は、3.5Aになります。
電力換算すると、56Wが最大出力となります。(電圧x電流=電力)
※56W以下で使用しなければならない

次に、ノートPC標準添付品のACアダプタの表示から仕様を確認してみます。

INPUT  AC100−240V 50−60Hz
OUTPUT DC16V 3.75A

でした。

電力換算すると、60Wとなり4Wオーバーしていたことが分かりました。4Wの差
で樹脂を溶かす程発熱したのかは謎ですが、DCコンバータを最大負荷以上で連続使
用させたのは事実であり、発熱に至った一番の原因だと思います。
ヾ(_ _。)ハンセイ…

ちなみに、内蔵ヒューズは切れませんでした(^^ゞ
入力側にある内蔵ヒューズの容量は、10A。メーカー選定は合っていたんでしょう
か???しかも入力側電源ケーブルの細いこと・・・

対象とする電気製品が使用する電力以上の電源を選ぶ必要がありますね。
気を付けましょう。

DCコンバータが使用出来ないことが分かり、代替器を探しましたが無くて、結局
DC−ACインバータを経由して、標準ACアダプタを使った方が安全確実だろう
と言う結論に至ったんですが、ジャンプスターターの内蔵バッテリー容量では、手
持ちの300Wインバータ駆動には無理があり、まともに作動しなかったので、も
っと小さいインバータを購入することにしました。

ちなみに、シガーソケットから給電出来るインバータサイズは、150Wまででそ
れ以上(300W)のインバータを使うのは危険を伴うと言う情報を後から知りま
した(^^ゞ

上記ノートPC標準添付品のACアダプタの表示に、INPUTが100Vの時、
1.4Aとありました。よって140W消費することになるので、それ以上の容量
である150Wインバーターを購入しました。当然、シガーソケット給電タイプで
す。でも本当なら200W程度の物の方が安心ですが、危険を伴うみたいなので。
(^^ゞ
Lauda XL−15Gです。
たまたまこれを買ったんですが、そこそ
こ有名メーカーの様です。

冷却ファン付きで2口タイプです。

2口トータルで150Wまでの機器が使
えます。

このインバータの仕様は以下の通りです。
入力電圧   DC12V(11.0〜15.0V)
出力電圧   AC100V
定格出力   150W
最大出力   300W
出力周波数  55Hz
出力波形   矩形波
変換効率   90.5%
出力電圧変動 5%
使用温度範囲 0℃〜+40℃
コードの長さ 60cm
寸法     100x67x48mm
本体重量   270g

注意事項(一部抜粋)
 電源ケーブルのシガープラグは、発熱・溶損する可能性があるので、1時間以上
 の連続使用はしないこと。
インバータを買う上で重要な要素は変換効率です。

インバータの変換効率が80%前後なら要注意みたいでもし、記載がないインバー
ターは、更に要注意みたいです(^^ゞ

変換効率とは、インバーター内でバッテリーの電圧であるDC12Vから、家庭用
コンセントのAC100Vに変換する時の効率を言います。

この変換効率が悪い(低い)とバッテリーの減りが多くなります。

よって、購入する時の目安としては、変換効率が90%前後の物を選ぶことが大事
と言うことで、このインバータの変換効率が90%以上あったのが購入に至った決
め手です。

実際充電を伴う段階からこのインバータをジャンプスターターに接続して使ってみ
た所、ちゃんと作動しました(^^) ファンの音が少しウルサイですね(^^ゞ