ディスクサンダーのメンテ



個人使用のディスクサンダー、作動音が大きくなって来たので一部分解整備をして
みました(^^)

手持ちのディスクサンダーです。

高儀DGR−110SC

現在手持ちで使う用途がない為、スタンドに取
付けて簡易高速切断機として使っています。
整備性と作業効率のためスタンドに固定したま
ま行いました^^;

ロックナットを外して砥石を外します。

周囲4本のネジを外してギアカバーを外します

このディスクサンダーはコスト削減のためか、
ギアカバーがエンジニアプラスチック製でした
高価なマ○タとかは金属なんでしょうか?
ギアカバーを外したところです。

(´ヘ`;) う〜ん・・・もともとこんな色の
グリースだったのかそれとも劣化した色なのか
? 粘度はまだありました。

スパイラルベベルギアの歯面には殆どグリース
が無く、どうでも良いところに多量のグリース
が堆積している感じですね。

適当に充填してカバーを付けてしまったんでし
ょうか。

マイナスドライバーでグリースを掻き出してキ
ッチンペーパーで拭い取りました。

古いグリースが多少残っても新しいグリースの
量が多くなれば良いかなって感じでパーツクリ
ーナーは使いませんでした^^;

Amazonでスパイラルベベルギアセットで検索す
るとマ○タ用としてほぼ同じモノが出てきまし
た。寸法さへ合えば歯欠けとか起こっても交換
できるかも知れないですね。

砥石交換時のロック機構は、本体側の丸いピン
がリングギアの3つの凹みのうちの1つに噛み合
うことでロックできる構造です。
リングギアを手で回すとガラガラガラと凄い音
がしました。軸受の油膜切れのようです…

分解を進めます。

リングギアと出力軸は軸用スナップリングで固
定されていますので、軸用スナップリングプラ
イヤーを使って外します。

リングを飛ばさないように指を添えながら…

リングギアを抜くと軸受が見えます。

出力軸の先端を樹脂ハンマーで軽く叩いて行く
と軸受から出力軸が抜けます。

軸受はプレートで押さえられているのでタッピ
ングネジを3本外してプレートを外したら反対
側から軸受を指で押したら外れました^^;
分解完了〜♪

半月キーなど細かなパーツがあるので失くさな
いように…
軸受には6200Zの刻印があったので、同じ規格
の軸受を準備しました。

ちなみにZ(ZZ)は両面非接触シール付きを
示します。

手で回してみると微振動を感じ内輪にもガタが
生じていました。

どこ製の軸受なんでしょうね…
日本製と言うことでNTN製にしました。

製造年が2016-08製と古いものが届きましたが
特に錆もなく動きも問題なかったのでそのまま
組みました。
グリースは、高温部に適したウレアグリースに
しました。

必要な箇所に必要なだけ塗布して組み立てまし
た。

機械整備には、リチウムグリース、ウレアグリ
ース、シリコングリースの3つがあれば事足り
ます。

ニ硫化モリブデングリースは、リチウムグリー
スにモリブデンを混ぜたもので、乾燥し易くモ
リブデンと言う鉱物を減摩材としていることか
ら微小な傷が入るリスクがあるので使わない方
が良いですね。

しいて使う用途とするならば、極圧性能に優れ
ているので初回組み込み時のカジリ防止くらい
ですかね。。

組み立て後に運転してみたら、もの凄く静かになって振動も少なくなりました♪