デジタル・マルチテスターの検証



我が家では、ちょっと計れれば良いと言うことで、アジア製のローエンドなデジタル・マルチテスター
(以後テスター)を持っています。ところがやはり心配になるのはその値の信憑性・・・(-_-;ウーン

これからアジア製の安いテスターを入手しようと考えている方への参考になれば(^-^)

我が家のテスターです。
要所要所に無いと不便なので3台(^^;)

左は直流電流測定が可能なテスターで確か2千
円チョットだったかな・・・

中央は480円のテスター(^-^) 実は先代が
壊れて同機種2台目デス(^-^)

右は今回指標とするHIOKI(Made in Japan)のカ
ード型テスターです。

今回の実験に使用した安定化電源です。
一応15V 4.0Aと言う仕様ですが、
電圧を13.8Vに調整してあります。

調整後は、銀テープで封印しました。

昔の人なら、この銀テープ見たことありま
せんか?(^-^)

5インチ フロッピーディスクの消去防止
に貼るモノですヨ。

いかにこの電源が古いモノかお分かりでし
ょう(^-^)
(直流電圧測定)
まずは「標準機」で測定。

結果はご覧の通り!
ピッタリ13.80Vです(^-^)
カード型でもこの正確さ。さすが国産です

この正確さが定価に反映されているんでし
ょうね(^-^)
続いてローエンド・クランプテスターです
惜しい・・・−0.02Vです。

標準機に対する誤差は、0.15%でした
問題はナシです(^-^)
更にローエンド、480円テスターです
(^^;)
結果は・・・おっ、そこそこイクねぇ〜
+0.07Vか

標準機に対する誤差は、0.5%でした上
のクランプテスターよりは誤差大きいけど
480円でここまで持って来るとは大した
モノです(^-^)
(直流電流測定)
電流を計測するには、最低限この様な回路
を組む必要があります。

電源が13.8V、抵抗が1.2kΩの時
回路にはいくらの電流が流れるでしょうか
? オームの法則を用いれば簡単に算出出
来ますよね(^-^)

電圧を抵抗で割れば良いので、11.5m
Aとなります。

よって、指示値がこの値に近ければ良い訳
です。

下は今回の実験回路に使った炭素被膜抵抗
器です。13.8Vで11.5mA流れる
時の電力は、0.2Wですので、抵抗器の
電力をそれ以上にしないとダメです。

ちなみに、この抵抗器の電力は、1/2W
(0.5W)ですので、今回の実験に使え
る訳です(^-^)
<(_ _)> 標準機には電流測定モードがありませんでしたΣ( ̄⊥ ̄lll)
     また、クランプテスターの電流測定モード、故障している感じで零調
     整が出来ませんでしたorz よって、この実験は480円テスター
     でのみの結果となることを、ご了承下さい(^^;)
キター!><
ドンピシャじゃない?
恐るべし480円テスター

※単位はmAです
(交流電圧測定)
まずは標準機で
(-_-;ウーン 呼称100Vに満たない…
電気代ちゃんと払ってるのになぁ〜
東電の節電かな(^-^)

まっほぼ100Vですネ。

聞く所によると90V前後の所もある様で
す。そういった所では昇圧トランスで電圧
を上げてあげないと、誤作動する家電もあ
るとか…
クランプテスターだと97V。
測定レンジが1つなので、少数点以下は表
示されません(^^;)

標準機に対する誤差は、2.7%でした。
ちょっと誤差が大きいかな(^^;)
480円テスターでは・・・
おっ、2千円もするクランプテスターより
良いゾ(^-^)

標準機に対する誤差は、0.7%でした。
素晴らしい・・・(^^;)
(抵抗測定)
実験で使ったこの抵抗を測ってみます。
抵抗器はカラーコードで抵抗値を示す物が
あります。カラーコード読めます?(^^;)
右から、茶・赤・赤・金 です。
1本目と2本目はそのまま数字になるので
1と2になります。3本目は乗数ですので
0を2つ付けます。すると1200Ωとな
り、約すと1.2kΩとなります。
最後の金は誤差表示で金の場合は±5%と
なりますので、1200Ωに対し上下で6
0Ωの誤差があると言うことです。
カラーコードの詳細は、ググってね(^^;)
思わず唸りますねー。

ピッタリと1.200kΩを指示していま
す(^-^)
クランプテスター、なかなか良い感じです
(^-^)

標準機に対する誤差は、0.17%でした。
480円テスターもバッチリですヨ(^-^)

標準機に対する誤差は、0.16%でした
クランプテスターより良かったです。

以上の結果をグラフ化してみると・・・

結論!!
デジタルテスターは、国産の高い物でも、アジア製のローエンドの物でも
測定結果には大した差が無いことが分かりました(^-^)

問題があるとすれば、測定出来る種類の違いや耐久性なんではないでしょ
うか?

480円テスター、もう1台買っちゃおうかな(^^;)