駆動系改善策



車重もあるのか、発進がメチャメチャ重い感じがしていました。まるで2速発進し
ている感じです。高速は大丈夫なんですが、低速がダメダメです。

高速は殆ど乗らないので、街乗りメイン仕様として駆動系を調整してみました。

スカブオーナーさんは、皆さん同じ悩みをお持ちの様で・・・(^^ゞ

で、その改善方法は至って簡単です。変速開始ポイントを高速側へ移動してあげる
だけです。要するに、ローで引っ張る様にしてあげれば良いんです。

ハイスピードブーリーなるものがあるみたいですが、純正プーリーを独自に削って
加工したものの様で、色々なメリットがあるそうですが反面、摩耗が純正比で早い
とのこと。しかも結構お高い・・・><

で、まずは定番なウエイトローラーの重量を軽くすることで様子を見たいと思いま
す。これなら数千円の出費で済むので(交換費は除く)

純正ウエイトローラーは、1個33gです。6個セットされているので、全部で
198gです。

「これがイイ感じ」と良く言われているのが、1個25gのウエイトローラーです
全部で150gと純正比で約24%軽くなります。この重さ位いだと、高速側の犠
牲も燃費の悪化も然程無いそうです(^^)

この25gのウエイローラーがどこの店舗にも
ありませんでした(^^ゞ

仕方なく通販で購入。こちらも在庫が無いのか
納期がそこそこかかりました。

前車でも使っていたアルバ製のウエイトローラ
ーで、3個入りなんで2つ購入します。

サイズは、直径24mm 厚み18mmです。
ステップ(ゴム板)を引っ張って外した後、こ
のネジを外します。
次にこの部分のネジ(○)と、プッシュリベッ
ト(↓)を外します。
下側(車体裏側)のプッシュリベット(↑)を
外します。
後ろ側にも2つありますので外します。
(↑、○)

後は手前に引けば外れます。
前端部はこのクリップがあるので、強めに引き
ます。
センタースタンドの上ら辺に爪があります。
ここは少し固いです。勇気を持ってグッと引
きます。バキッって怖い音がして外れます。
(^^ゞ
これで駆動系全体が見れる様になって作業
に入れます(^^ゞ
まず黒いエアーダクトを先に外します。
次に銀色の部分のクランクケースカバーを外し
ます。

前端と後端に1本ずつあるボルトを外して手前
に引き外します。
クランクケースが見えました(^^)

マニュアルには黒い配線を止めているクランプ
を外すとありましたが、劣化しているのか外れ
ず折れそうだったのでそのまま作業をすること
にしました。

事前にここの配線クランプを用意しておいた方
が良いです。
黒い配線の先にある青いコネクタを抜きます。
車速センサーの配線です。
配線クリップを外さない場合は、外したコネク
タをここまで左へ移動して配線に余裕を作って
おきます。

続いてクランクケース周囲にあるボルトを全て
外します。


ボルトの長さが違うので、外した所を覚えてお
きましょう(^^ゞ
クランクケースは、軸受けを兼ねているので、
素手では外すことが困難です。

M8のボルトをサービスホールに入れて行くと
カポッと外れます。

M8ボルトは、駆動系メンテには必須アイテム
です。長さは100mmもあればOKと思いま
す。自分は、150mm長のボルトを使ってい
ます。
ランクケースが外れました(^^)

スカブのベルトは、両面歯付きになっています
(純正)

ちなみに、駆動力増加の為の歯付きではなく、
曲げ易さのための歯付きです。

分解手順は、前側プーリー〜後ろ側プーリーの
順になります。
前側プーリーを外しました。

クランクシャフトが長いので、ディープソケッ
トが必要になります。サイズは22mmです。

中古車ですが、走行距離が少なかったので内部
はとても綺麗でした(^^)
クラッチカバーを外しました。

スカブのクラッチシューは、5枚です。

クラッチジャダー対策として、3枚から5枚へ
設計変更があったそうです。
駆動系全摘状態です。

シャフトは脱脂清掃後、グリースを薄く塗りま
す。
駆動系を外さないとギヤオイルの交換が出来な
いので、ついでにギヤオイルの交換をしました

メーカー指定では、エンジンオイル使用となっ
ていますが、自分は4輪用オイルを使っている
ので、ギヤの潤滑には適しません・・・

そこで前車で使っていたヤマハギヤオイルの残
りがまだあったので、それを使うことにしまし
た(^^)

オイル使用量は、オイル交換時180ml、
分解時190mlです。

Bドレンボルト ここから廃油します。
@フィラーボルト ここから給油します。
Aレベル確認ボルト ここからオイルが出て来
たらOKです。
ウエイトローラーの向きに注意してセットしま
す。プーリーボスの表面に薄くグリースを塗っ
てセットします。

スライドピースガイドには、シリコーングリー
スを薄く塗りました。
試運転をしましたが、台本通り加速が改善されました。今までの様なモタツキ感はありません。
渋滞路の低速走行でも、安定した走りが出来そうです(^^)



暫く乗っていたんですが、確かに発進は良くなりました。正に俊足です(^^) その反面高速域ま
で時間がかかるかなって感じたのと、燃費がノーマル比で悪くなってしまったので、もう少しウ
エイトローラーを重く振ってみようと思いました。駆動系は本当Try&Errorの繰り返し
です(^^ゞ 人それぞれ好みも違いますからネ(^^ゞ
今回買ったのがこのウエイトローラーで、重さ
は1個27gのものです。

前回は3個入りしかありませんでしが、今回は
6個入りがあったのでリーズナブルでした(^^)

このウエイトローラーをセットすると、トータ
ルで、162gとなり、ノーマル比で18%の
軽量化となります。

今迄のとノーマルのほぼ中間的な位置になりま
す。
今回買ったのは、グロンドマンのです。グロン
ドマンと言えば、前車で使っていた駆動ベルト
がグロンドマンのでした。

で、パッケージの裏を見たら、な〜んだ、結局
今迄のと同じ販売元は、アルバなんだ(^^ゞ



更に(^^ゞ

ちょっとお試しで、上記の中間を狙ってみました(^^) 25gx3と27gx3で156gで
す。これで、ノーマル比21%の軽量化となりました。

ウエイトローラーは、錘役なので交互に入れ替えるのであれば、今回のような3個x2種の組
み合わせでも大丈夫です。但し1ステップを超える重さの物とは組み合わせない方が無難です

発進〜高速走行まで、特に問題なく燃費も30km/L以上は出るので、これでヨシとします
(^^)