ユニバーサルホルダーの改良



前車より愛用しているユニバーサルホルダー、バイクが変われば使い勝手も変わり
ます。買い換えるのも勿体無いので、ちょっと加工してスカブにも利用出来る様に
改良しました(^^)

ちなみにユニバーサルホルダーは特殊工具の部類にあって、スクーター駆動部の分
解整備には欠かせない工具です。「そんなとこ弄らないよっ」て人には不要なアイ
テムです(^^)

この工具が無いと、ナットと共にドライブフェイスやクラッチカバーが回ってしま
って永久に締められないので、ユニバーサルホルダーでこれらをガッチリ固定して
おいてナットを締める・・・そんな使い方をする工具です(^^)

クラッチカバーを固定するには従来からの皿ね
じの頭をクラッチカバーの開口部の縁に引っか
けて保持出来たんですが・・・
ドライブフェイスの方は反対の丸ねじ部をフィ
ンの間に入れて固定せざるをえませんでした。

前車は、メンテナンス用に8mmの凹みが付け
られていたので、そこにこの丸ねじ部(M8)
を挿せば固定出来たんですが、スカブにはそう
いった部分はなく単に冷却フィンの間に入れて
固定する感じになっています。

そこで問題が・・・

冷却フィンは平面で(厳密には湾曲しています
が)、それで固定する側が丸ねじ・・・そう、
点接触となるんです。これではしっかり保持出
来るハズがありません(^▽^;)

今までは締める作業の時だけ子供達に応援を頼
んでユニバーサルホルダーがズレ落ちない様に
保持してもらいつつ締めていました。

今まで危険作業をさせてしまって<(_ _)>

で、何かそれ用のユニバーサルホルダーは無い
のかバイク用品店に行ってみたら、そこそこ使
えそうなユニバーサルホルダーがありました。
これは先端部がL形に曲げられている(溶接さ
れている)ホンダ車に使うユニバーサルホルダ
ーです。

この部分をスカブの冷却フィンの間に入れれば
面接触となって固定出来るのでは?と考えまし
た。

でも基本部位は同一形状なので、先端部だけ考
えれば、買い替えずとも手持ちのユニバーサル
ホルダーでイケると思いました(^^)
こんな金物を買って来ました。安かったです。
元々は45mm角の垂木を固定する金物です。

これ一つで先端部2つ製作出来ます。丁度真ん
中に穴も開いているし(^^)

お得な資材です(^^)

他にM8の平ワッシャとナットもバラで買って
来ました。
アバウトに真ん中で切断して切り分け、更に切
断してL形部を切り出しました。

元々真ん中に開いていた穴径は6mmと小さか
ったので、8mmに広げました。

周囲をサンダーで成形し全体をヤスリ掛けして
足付けをして脱脂しました。

やはりユニクロのままだと・・・つや消し黒で
塗装する為です(^^)
塗装完了です(^^)

金物より工具っぽく見えませんか?(^^)

ちなみに自分は条件が無ければ殆ど水性塗料を
使っています。油性と比べて臭気も少ないし、
用具も水で手入れが出来るので。

塗料も乾燥してしまえば、油性とあまり変化は
無いですから。
完成しました(^^)

ねじは皿ねじのままなので、クラッチカバー側
は従来通り皿頭部を使って固定し、ドライブフ
ェイス部は、今回製作した歯部を冷却フィンの
間に入れて固定出来ます。1本で2箇所に使え
る特殊工具が完成しました(^^)