燃料ポンプ交換



最近になってエンスト頻度が多発していて、アイドリング調整したり燃調設定した
りしていましたが、改善しませんでした。

ヤマハ125スクーターに搭載されている燃料ポンプとゴムシールに不具合があり
国産車では、メーカーからリコールが出されていたことは知っていました。

燃料ポンプは、インペラ(羽車)の材質に問題があり、熱や燃料(アルコール混入
ガソリン)によって膨潤し、燃料圧送量が減ったり、最悪ポンプがロックしてしま
うことがあるそうです。

ゴムシールは、燃料ポンプAssyと燃料タンク間のゴムシールで、こちらも材質
に問題があってヒビ割れによって燃料漏れを生じると言う内容です。

燃料ポンプは、初期症状がエンスト頻度が多くなると言われることを思い出して、
最近のエンストはもしかして燃料ポンプによること?と思った訳です。

ちなみに、平行輸入のコマジェは、メーカーリコール対象外なので、全て実費にて
修復しないとなりません><(部品としてはあります)

ヤマハ純正部品としては、燃料ポンプ単体での流通は無く、周辺機器が付いたAs
syでの販売形態となっています。

で、この燃料ポンプAssyの価格は・・・ナント25,920円(税込)もしま
す。工賃は1万円前後するみたいでそんな大金とても払えません><

自力で修理するならば、社外品で燃料ポンプ単体での流通があり、安く修復が出来
ます。

燃料ポンプには、大きく保守部品扱いの汎用ポンプと、強化型のポンプの2種があ
り、当初は強化型を選定していましたが、エンジンが無改造の場合、余分に送った
燃料は燃料タンクに戻ってしまい、結局ノーマル同等のポンプとして作動すること
になるとのこと。勿体無いので、普通の汎用ポンプを選択しました。安いし(^^)

汎用ポンプです。性能は純正並^^;
その代わり3500円チョットとリーズナブ
ルです。所詮ノーマル車両なんで十分かと。

写真中央と下はポンプ同梱品の燃料フィルタ
ーとポンプ固定用のスピードナットです。

燃料フィルターは、大きさが違うので使わず
スピードナットも自分の車両には使われてい
なかったので、これも使いませんでした。
燃料ポンプ取り付け部です。

四角いコネクタが電源と燃料計信号です。

丸いコネクタが燃料吐出口になります。

燃料ポンプAssyを引き抜くとタンクに開
口が出来るので、周囲のゴミが落ちないよう
に事前に周辺の汚れを落としておきます。

ちなみに、周囲2箇所に燃料で濡れた跡があ
りました。

燃料ホースは、両側を摘んで上へ引くと外れ
ます。外れるとガソリンがポタポタと出て来
るのでウエスで覆う等の措置が必要になりま
す。
燃料ポンプAssyを知恵の輪の様に外しま
す。

当然燃料タンクに大穴が開くので火気厳禁で
す。静電気の火花も危険です。

ガソリン満タンだと吹き出すこともあるので
なるべく空の状態で作業をすると良いです。

綿のウエスを置いて、ゴミ混入を防止しまし
た。

パッキンに当たる面は結構錆びていました。
燃料ポンプAssyです。

写真は上下さかさまになっています。

フロートの針金を曲げてしまうと、油面表示
に誤差が生じてしまうので、曲げないように
注意が必要です。

結構ガソリンが出て来ます。
燃料ポンプへの電源線を外します。

大きな端子の方は比較的緩かったですが、細
い端子の方は硬いので、ラジオペンチを使っ
て抜いた方がラクです。

端子を良く見ると、ハンダで補強されていま
した。
オマケ画像です。

燃料残量信号を作り出す抵抗器です。

フロートからの針金はここに接続されていて
スライド端子が抵抗器の上を円弧を描く様に
スライドして出力抵抗値を変化させています
燃料ポンプの回り止め部です。

本来だとこの突起にスピードナットが付けら
れていて、結構取り外し、取り付けに苦慮さ
れているみたいでしたが、自分の車両は、長
方形の穴にハマっているだけの構造だったの
で、スピードナット脱着の煩わしさはありま
せんでした(^^)
周囲3箇所に樹脂爪があって、ここを外さな
いと燃料ポンプは取れません。
フタの方を広げる様にして外す仕様なんです
が、樹脂だけに非常にコワイです。マイナス
ドライバーでこじるとギシギシ言うし。割れ
たらAssy交換になります><
割れない様にスリットは入ってるんですけど
信ぴょう性が^^; もう割れる寸前位いの力
でなんとか外れました。
ε=( ̄。 ̄;A フゥ…
燃料ポンプAssy取り付け面のシール材。
噂通り円周に沿って亀裂が入っていました。
ここからガソリンが滲み出てガソリン臭がし
ていたみたいです。

今回この部分は準備していなかったので、準
備出来次第交換します。

取り敢えず気休めですが、シリコーングリー
スを塗って、気密性を高めておきました。
燃料ポンプがハマってた所にOリングが残る
ことがあります。ピックツールとかで傷を付
け無いように外します。

Oリングのサイズを参考までに・・・
 外径:12.5mm
 内径: 7.5mm
 ※寸法は目安で^^;
燃料ポンプ新旧比較です。

上が純正品で、下が汎用品です。

当然ですが同一品です。

左側から吸い込まれ、右へと出て行きます。
外したOリングをそっと掃除したら、お約束
のシリコーングリース塗布です。

セット時、Oリングがよじれてしまうのを防
止する効果があります。
汎用燃料ポンプを収めた所です。
大きな穴が吸入口です。
最後にやってしまいました><

汎用燃料ポンプの細い方の端子は、純正の燃
料ポンプの端子と比べて太いんです。

よってコネクタが途中までしか入らず不完全
な固定となってしまいます。

ラジオペンチで摘んでグリグリしていたらポ
ロッって Σ( ̄[] ̄;)!ホエー!!

でも大丈夫。想定の範囲です。予習でこうな
り易いことを把握していたので(^^)
燃料ポンプの端子にハンダ付けしちゃいまし
た(^^)。

これで大丈夫です。

最初空汲みするので、キーON/OFFを作
動音が低く変わるまで繰り返します。

実際やってみて・・・ここに辿り着くには、後ろ半分の外装、シートなどを外す必要があり、
分解と組み立てに時間を要します。燃料ポンプの交換だけなら大した作業でも無いんで
すが。

お店にやってもらうと1万円以上の工賃だとか・・・うなずけます^^;



燃料ポンプユニットシールを交換しました。

満タンにすると暫くガソリン臭がしていまし
た。減って来るとしないんですが・・・

ガソリンが揺れて燃料ポンプの付け根辺りに
跳ね上がった時に滲み出る感じでした。

自分の場合、燃料ポンプユニットの周囲2箇
所に滲みの跡がありました。

シールはゴム製で、ガソリンに侵されたらし
く多数ヒビ割れを生じていました。

本来はメーカーリコール箇所なんですが、コ
マジェは対象外。自腹で交換となります^^;

並行輸入車の宿命ですね^^;

対策品番のシールと交換です。

ちなみに、従来の品番のシールも存在する様
なので、注文時は注意が必要です。

劣化防止の為、シリコングリースを薄く塗り
こんで装着しました。



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