タイヤ交換の時、必要となるのがジャッキです。大抵の車には下記のパンタグラフジャッキと呼ばれる ものが装着されていると思います。一部重量級のミニバンには、ボトルタイプのジャッキが付いていま す。どちらも、応急用で携行し易い様にコンパクトで軽量な設計になっていて、接地面積が小さく運用 上とても不安定です。 タイヤ交換程度なら十分ですが、車両の下に潜って作業をする場合等は、とても危険です。 そこで、欲しくなるのがフロアージャッキや、ガレージジャッキと呼ばれるジャッキです。 これら整備作業用ジャッキは、携行用として考えられていないので、その分頑丈で重くとても安定感が あります。 ここでは、実際の使用方法よりも機種選択や運用上の注意点について説明します。 ※実際の使い方については、ネット検索して各自調べて下さい(^▽^;) |
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一般的に装着されているパンタグラフジャッキ 必ず車両説明書に明示されている箇所にセットします。 持ち上げるタイヤと対角線になるタイヤには、必ず車止 めをかけます。ボトルジャッキの場合も同じです。 標準装着のジャッキは、その車両毎に設計製造されてい るものなので、他車へ流用してはいけません。 |
フロアージャッキは、両輪を一度に上げることを想定して作られており、携行型ジャッキにはないいくつ かの「しくみ」があります。 |
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作動が油圧式で、ジャッキレバー、サドル、キャスター が主な装備です。 ジャッキレバーにパイプ等を接続して延長することで、 楽に操作出来ますが、プランジャの寿命を短くする恐れ があるので多用しないこと。 サドル中央部に荷重が乗る様に位置を調整すること。 キャスターは移動用の他、上昇下降時の車両の動きに追 従させ落下を防ぐ大切な役目をしています。 |
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左の図は、接地輪を中心にして車両を上昇させた絵です。 上昇、下降で矢印の分だけ移動することが分かりますよ ね。もしキャスターが無いとこの距離を吸収することが 出来ず、車両はジャッキから外れてしまいます。 キャスターによってこの距離を移動出来るので、スムー スに上昇下降が出来るのです。 その為にもフロアージャッキを使用するには、コンクリ ート等硬く平らな路面が必要です。アスファルトも一見 硬く感じますが、実は柔らかくてキャスターがメリ込ん でしまいます。コンクリート以外の路面で作業する際は、 フロアージャッキの下に鉄板等の硬い板を敷くと共に、 車両に対してフロアージャッキを平行にセットすること が必要です。 |
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もうひとつ良く間違え易い点があります。 フロアージャッキを使用する時は、説明書とかにも安全 の為にサイドブレーキをかけて…とあります。 実はコレ、場合によっては危険なんです。知ってました ? 硬く平らな面で作業する時は、車両の前後移動に合わせ てジャッキがスライドするので、その時はサイドブレー キを引いておきます。 ただ、硬くても凹凸があったりしてジャッキのスライド がし難い場面では、サイドブレーキを引かず車両が前後 する様にしてジャッキが外れることを防止する必要があ るんです。 勿論、接地輪の後側(前後にかけれれば尚良い)には、 必ず両輪共に車止めをかけておきます。 |
冒頭に少し書きましたフロアージャッキと、ガレージジャッキの違いについて、説明します。 どちらも見た目も操作も殆ど同じですが、ガレージジャッキの方が幅が広く更に頑丈な作 りになっています。 フロアージャッキは、車両の上昇下降にのみ用いるのに対してガレージジャッキは車両を 上げたままでジャッキごと車両を移動することが出来ます。 良く違法駐車の取り締まりでレッカー移動する際に、使用されていますね(^▽^;)。 駐車車両の制動輪側を一度ガレージジャッキで持ち上げて、レッカー台車まで移動してい るのを見かけます。 一般家庭では、上昇下降のみだと思うのでフロアージャッキを選択すれば良いと思います。 |
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最後にお願いと言うかお約束ですm(__)m 車載ジャッキを含めてフロアージャッキで車両を持ち上げたままで車両下に潜って作業す ることは、非常に危険です。油圧ジャッキは油圧が命です。何らかの拍子で油圧が抜けた 場合、車両の重みで急速に落下し最悪圧死してしまいます。 車両の下で作業する場合は、フロアジャッキ等で持ち上げた後、別途リジッドラック(通 称:ウマ)を確実に所定の箇所にセットして、物理的に車両をその高さで固定し、フロア ージャッキは外しておきましょう。その状態のまま約5分程度静置して問題がないことを 確認してから車両の下に潜ります。 またタイヤを外すことがある場合、万一の落下時に備えて生存空間を保持する為にも車両 の下に外したタイヤを入れておきます。 この記事を読んで起こした事故等に関しまして、管理人は一切の責任を負いません。自己 責任に於いて行って下さい。 |
ジャッキ新調〜♪ 長いこと品定めをした結果、やっと新たに油圧ジャッキが買えました。 きゃ(^^*))((*^^)きゃ 油圧ジャッキが壊れてからは、タイヤ交換やローテーションは、車載パンタグラフジャッ キひとつでやっていたので、効率は悪いし、労力は要るしで憂鬱で大変でしたが、これか らは楽な作業になりそうです。 3トンジャッキが欲しかったんですが、年2回(タイヤ交換)しか使用頻度がないので、 許容値一杯の2.5トンジャッキを選びました。 ノーマル車ですが、標準エアロが装着されているため、低いモノが必要だったので、今回 はローダウン用2.5トンガレージジャッキです。 ホームセンターで9800円。3トンジャッキよりは安く、軽いです。(27.5kg) モノは、こちらです。 → 大自工業 |
ジャッキスタンド更新〜♪ 今まで使っていたジャッキスタンド。標準的な3本足のものでしたが、耐荷重2トンとち ょっと貧弱だったのと、3段式の為それぞれの中間高さで使うことが出来ず不便さがあり ました。 そこで、ラチェット式6段のジャッキスタンドを2セット(4個)買いました。耐荷重も 4トンと申し分なく、受け面にはゴムパットが付いています。 いつものホムセンで広告の品となっていたので買いました。 メーカーHP |
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こんな感じです。 | 受けにはゴムが付いていますが、ボデ ィサイドを受ける時、先端が当たるこ とになるので、ボディに線状の傷が付 いてしまいます。 |
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そこでモノコックボディを支えるには 専用の受けが必要となります。 純正オプションのラバークッションで す。耐荷重は勿論4tのままです。 |
入れ替えるとこんな感じに・・・ ちょっと頭デッカチで不安定そうです。 |
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← 拡大するとこんな感じ。 超ゴム臭いです(T^T) この溝にサイドシルを入れる様にする ことで、ダメージを与えることなくし っかりと車両を保持することが出来ま す。 ※必ずジャッキアップポイント位 置にセットすること。 |
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ガレージジャッキを使えばメーカー 指定のジャッキポイントにリジット ラックを掛けられますが、パンタグ ラフジャッキで上げた場合はメーカ ー指定の箇所が使えません。 フロントの場合は、ロアアーム付け 根にあるボルト下にかけています。 ボルトがリジットラック受けの中心 に来る様に。 ちなみに、リヤは現在模索中です。 (^^; |
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出先での作業?に12Vで作動するインパクト レンチを買ってみました。 大橋産業製ですが、既にHPからは落ちている 様です。 12Vで作動するものは、殆どが円心式です。 ある程度モーターが空転するとクラッチがつな がりその時の衝撃でナットを回すしくみです。 なので、一般のインパクトの様なカタカタカタ って感じではなく、ウィーン カタ ウィーン カタみたいな感じになります。 でも壊れ易いとか(^_^;) まぁ¥1980だか ら仕方ないかな(^_^;) |
参 考 | |
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大自工業製の油圧ボトルジャッキを衝動買い(^^;) でも結論から言うと使えません! 理由はストロークが足りないのと、H/Sなのでセット 出来る車高がありません。 まっそれを承知で買ったんだけどね(^-^) ネタ料となりました。 試しに、サイドシルのジャッキアップポイントになんと かセットして上げてみたけど、さすが4t仕様、超ラク ちんです(^-^) セットする場所を変えればもしかすると使えるかも(^^;) エルグランドには、やはりパンタグラフジャッキがお似 合いの様です(^-^) |
なぜボトルジャッキは使えないのか? | |
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ボトルジャッキは縮めても高さがあります。 サイドシル部にセットする際、乗用車など車 高がボトルジャッキの高さより低ければ、物 理的にセット出来ません。 ジャッキの下を掘るか、台の上にタイヤを乗 せて車高を稼がないと・・・ |
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サスストロークが大きいと、車体を上げても タイヤが追従しない場合があります。 ボトルジャッキを最大まで上げてもサスが伸 びきらないとタイヤは浮きません。 ジャッキ下に台を入れて最大長を稼ぐ必要が ありますが、今度は上の図の様になってセッ ト出来なくなるかも知れません。 |
と言うことで、乗用車系にはボトルジャッキは不向きな訳です。 最低長の低い2tクラスのボトルジャッキもありますが、最高長も短い訳で仮にセット出来て もタイヤが浮かないリスクが更に増えます。 |
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本来この手のジャッキは、トラック系など車 軸懸架を採用した車両に使われます。 比較的車高があるので、セット出来ます。 |
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直接アクスルチューブを上げるので、サスス トロークは関係なくなり、確実にタイヤを浮 かすことが出来ます。 |