バッテリーの良否判定は、普通のデジタルテスターで行っていました。 まぁ普通この位の機材しかないでしょう。だって本格的な測定器は高価で・・・ バッテリーを交換した方が全然安いしネ(^^;) ディーラーやガススタにあるのは勿論ちゃんとしたバッテリー専用のテスターだけど、日本古 来のロード式と言うしくみで測定するものが多い様です。 ロード式とは、バッテリーに大きな電流負荷を与え続けた時の降下電圧で良否を判定するもの なので、バッテリーを痛めるリスクが大きいものです。 今回買ったバッテリーCCAテスターは、主にアメリカで標準的に使用されているもので、電 気伝導式と言いバッテリーの内部抵抗から計算された値によって良否を判断するものです。 この方法は、短時間で結果が出て、バッテリーに負荷を与えないので、バッテリーを痛めるリ スクが非常に少ないものです。しかも、バッテリーの状態を正確に判断出来るので、CCAテ スターでの点検が主流になりつつある様です。 従来の点検方法は、バッテリーにどれだけの電気が蓄えられているかを判断基準とするものに 対しこのCCAテスターは、どれだけエンジンを回すだけの電流を出せるかを判断基準とする ので、より現実に合った測定方法だと言えます。 CCAとはコールド・クランキング・アンペアーの略で、バッテリーの性能基準値です。 概念は−18℃の環境下で放電し、30秒後の電圧が7.2Vとなるのに消費される電流値っ てことになります。このCCA値が大きい程始動能力が高いと言うことになります。 CCAでの判定方法は、バッテリー基準CCA値以上であれば問題なし。70%以下はそろそ ろ交換って感じになります。(サルフェーションの発生) このCCAテスターに併設されている、「良好・要充電・要交換」の判定は、電圧測定結果に よるものです。 このCCAテスターを使えば、無駄な出費が抑えられる・・・かも(^^;) 測定する前に、CCAテスターにそのバッテリーの基準CCA値を入力する必要があります。 海外製のバッテリーにはCCA値が明記されていることが多いみたいですが、国産バッテリー の多くは、CCA値が非公開となっていることが多いです。 目安値とはなりますが、JISバッテリーの換算表があるので、CCA値が不明な時は、その 目安値を入力して測定することになります。 参考までに、排気量別に推奨されるCCA値がある様です。近ければOKって感じ?(^^;) 660cc−−−200CCA 1000cc−−−260CCA 1500cc−−−300CCA 2000cc−−−330CCA 3000cc−−−400CCA |
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購入したCCAテスターSOLAR BA5です。 安い割に正確な様なので。 やはりクチコミ情報は大事です。 他にBA7もありますが、そちらは総合テストが 出来ます。BA5は、バッテリーテストのみとな ります。 開放式とシールド式両方のバッテリータイプに対 応しています。 測定可能なCCA値は100〜1200CCA迄 です。 残念なのは液晶・・・明るい所だと良く見えませ ん>< |
測定方法は超簡単! バッテリー端子にクリップを挟んでENTERボタンを押して開放式かシールド式かを選択。 次にCCAモードを選択して基準CCA値を入力しENETRボタンを押すだけです。 CCA値の表示と同時に、充電の要否、要交換のLEDが点灯します。 JIS基準CCA換算表はコチラ |
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実際バッテリーを測定してみました。 エルグランドE51に搭載されているバッテリーは、80D23です。当然CCA表記は ありませんので、JIS変換表から探すと500CCAだそうです。 ※変換値なので正式ではありません。目安値です。 で、充電前のCCA値は566CCAでした。基準CCA値より大きいので、まだサルフ ェーション被害にはあっていない様でパワーは残っていそうです(^-^) 買い替えはまだ 不要の様です。ヨカッター ちなみに、要充電のランプが点灯しました(^^;) 充電前の電圧を測定したら、12.15Vしかありませんでした。電圧容量で言うと全体 の38%位しかなく、即充電が必要な状態でした。どおりで最近エンジンスタートする時 電圧低下アラームが一瞬鳴っていたんだな・・・ 充電器のタイマーを4時間にセットして充電開始。昼過ぎに仕掛けたので、完了は夕方で した(^^;) 放電量から見ると7時間は充電が必要となるんだけどね(^^;) 充電完了から1時間後にCCAを再測定。結果は604CCAと更に基準値を引き離しま した(^-^) 充電1時間後の電圧は12.84Vとなり、100%の容量に復活しました。 |
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表示電圧は合っているのか・・・以前検証に使ったデジタルテスターとの測定差は 0.01Vと、なかなかの精度でした。 |